「高値トライ」と政界の空模様。
昨日の日経平均は続伸。
2万円ラインをキープしての続伸で、
再び「高値トライ」の機運が出ました。
米国株の急上昇も「追い風」です。
経済活動の再開が模索される一方、
次の「経済対策」への期待が高まり、
さらにワクチンの治験結果が良好で、
早期開発の期待が広がるという、
好材料が同時に発生しており、
日経平均の「戻り局面」にも、
支援材料として効果を出しそうです。
もっとも。
当面は「戻り局面」が続くとしても、
実体経済を正確に反映しているかは、
ちょっと留保が必要であることは、
前号メルマガ（第317号：5月17日）で、
過去の事例とともに検証しています。
ワクチンの治験結果が良好というのは、
世界全体にとって大きな朗報ですが、
完全な効果と安全性が担保された上で、
全世界に広く普及できるというのが、
本当に短期間でできるかどうかは、
よく確かめてみたいところです。
また、世界的に政界の空模様に、
不穏なものがみられることも、
あわせて考えておきたいところです。
米中両国はそれぞれの国内事情で、
常に緊張をはらんでいるところです。
さらには安倍政権も検察庁法改正案を、
ついに断念するに至っています。
前号メルマガでもお伝えしたように、
この法案が「致命傷」となることを、
与党の人々は強く危惧していましたが、
政権にはそれでも強行したいという、
切実極まる事情があったところです。
それを断念するに追い込まれたことで、
政界の力関係が大きく変化して、
流動化する可能性が指摘されており、
新型コロナ対策の今後とともに、
無視できない要因になりそうです。
当面は「戻り局面」が続くとして、
株式市場で進む株高の現象と、
実体経済や政治情勢の姿との間に、
「ギャップ」がどれだけ拡大するか、
あるいは縮小していくかの点を、
今後とも注視する必要があります。
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