日銀の「防衛出動」と「次の衝撃」。
昨日の日経平均は反発。
日銀による必死の「防衛出動」に、
ソフトバンクの奇策なども重なり、
ようやくに大きな値幅で反発し、
17000円台を回復しつつあります。
政府・日銀の防衛ラインを考えれば、
早いうちにもう少し上昇しない限り、
決して安心はできないところですが、
16000円台前半まで突っ込んだなら、
いったん反発する事例がまたできたのは、
やや明るい話といえるかもしれません。
もっとも、新型コロナの世界的な拡散は、
ちっとも収束に向かう様子はみられず、
「医療崩壊」した欧州各国の致死率や、
異様な速度で感染拡大する米国では、
まだパニック的な混乱が続いています。
日本とて「対岸の火事」ではなく、
小池東京都知事の言う「首都封鎖」が、
より現実味を帯びる状況となったなら、
実体経済への悪影響がさらに懸念され、
金融市場もまた大きく動揺しかねません。
多少、日経平均が反発したとしても、
相場環境が安定に向かわない限り、
どこかで上値が重くなるとみられ、
再び「底値模索」が始まることは、
十分にあり得るために要注意です。
前号メルマガ（第309号：3月22日）では、
新型コロナそれ自体の脅威のみならず、
日本を含む各国の金融システムに、
感染拡大が浮き彫りにした爆弾があり、
破裂する恐れがあると指摘しましたが、
「次の衝撃」が本格的に到来したなら、
日銀の「防衛出動」が機能するとは、
ちょっと言い切れないものもあるため、
買うにせよ、売るにせよ、そうしたことも、
常に考慮の内に入れておきたいところです。
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