昨日の日経平均は小反落。

「米中対決」などの「重石」があるため、

じわりと下落してしまいましたが、

米国市場の休場という事情もあって、

全体的に小動きに終始した一日でした。

東証1部の売買代金が1兆3千億円と、

今年最低の「薄商い」となっており、

良くも悪くも売買の手がかり材料に欠け、

全体的に「様子見」モードが継続です。

数多の「重石」の存在を考えれば、

好材料も出ないのに買えはしませんが、

すでに本来ならあり得ない安値まで、

十分に下げてしまっている現状では、

売り込んでいくのもリスキーといえます。

相場全体が「下ブレ」懸念に怯えつつ、

しかし売っていくほどの新たな材料も、

昨日の時点ではまだ出てきておらず、

「投資家泣かせ」の相場が継続しています。

ただ、国内外の情勢が平穏かというと、

まさにその対極にあるということは、

よく認識しておいた方が良さそうです。

「米中対決」で双方の「次の一手」が、

「対話」路線か強硬路線かによって、

市場が上下するのは当然ですし、

英国は間近に迫ったEU離脱を前に、

ジョンソン政権が本格的に動き出し、

様々に策を弄しつつあるようです。

前号メルマガ(第280号:9月1日)では、

「合意なき離脱」それ自体よりも、

もっと警戒される事柄があることを、

相場への影響とその理由とともに、

詳しく分析したところですが、

良い方にも悪い方にも極端な形で、

政権側が事態打開を図る可能性が、

極めて濃厚なものとして浮上中です。

水面下で行われている駆け引きは、

いずれにせよかなり熾烈なようです。

また、前号メルマガで指摘しておいた、

国内政局での水面下の駆け引きも、

与野党ともに佳境に差し掛かっています。

与党も野党もこの秋を越えた後は、

ガラリと姿を変える可能性があり、

これが相場の未来を決定づけそうです。

今のような「様子見」の「小動き」は、

いつまでも続くものではないと心得えて、

内外の情勢推移を見守る必要があります。

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