市場はどんな「材料」を待っているのか。
（午前1時半の更新です）
昨日の日経平均は144円高。
先週末の米国の好材料や、
「円高」のいったん停止を受けて、
多少、上昇したわけですが、
力強い上昇継続を予想させる動きは、
少なくとも昨日の時点ではありません。
お盆期間が明けたというのに、
売買代金も非常に低迷しており、
閑散相場の「様子見」モードです。
米国が若干、「譲歩」の姿勢をみせ、
不安心理が多少、和らぎましたが、
中国側は「強硬姿勢」を崩しておらず、
次に何を仕掛けてくるかわかりません。
香港や台湾の火種も燻っており、
両国の摩擦が関税や通貨だけでなく、
安全保障面に及ぶ恐れがあることも、
能天気になり切れない要因であるのは、
前号メルマガ（第278号：8月18日）でも、
米中双方の国内事情から分析した通りです。
また、米国については金融政策の先行きも、
「様子見」を強いる要因のひとつです。
FRB議長の発言が注目されますが、
米国大統領が強い圧力をかけるなかで、
金融政策が決まるという異常事態です。
「利下げ」の行方がどうなるかは、
為替の動きを決定づけるだけに、
市場は「様子見」せざるを得ませんし、
それ以上に日本政府・日銀は、
頭が痛い思いをしていることもまた、
前号メルマガでお伝えした通りです。
米中以外にも懸念材料は数多くあり、
市場に「様子見」を強いていますが、
いずれもやがて方向性が出る話です。
いったん材料が出れば相場は動き、
ある程度、大きな動きになることも、
十分にあり得るシナリオですので、
材料が出た瞬間に適切に対処できるよう、
頭の体操をしつつ様子を見極めたいです。
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