「欧州危機」は再燃するのか。
昨日の日経平均は続伸。
FRB議長の講演を控えており、
米国の金利動向を見極めたいために、
株も為替も「様子見」モードです。
懸念される中国側の反応にも、
さらなる「強硬姿勢」はまだなく、
不安心理の増大は避けられています。
米国市場等も落ち着いた状況であり、
「円高」の進行も緩和していますから、
週明けからの上昇が継続しました。
無論、パウエル議長の発言次第では、
為替が乱高下する恐れもあるだけに、
能天気に売買するリスクはありますので、
基本的には「様子見」モードといえます。
ところが。
欧州でまた少し雲行きがおかしくなり、
かねてよりの「黒雲」がまたしても、
波乱要因となる恐れが浮上しています。
イタリアでの政権の退陣劇がそれです。
なかなか政権が安定しない同国ですが、
現在の政争の中心課題のひとつが、
EUやユーロとの関係そのものであり、
ネガティブな国民感情の広がりが、
域内大国であるこのイタリアでも、
大いに懸念されているところだけに、
今後の推移が気になるところです。
以前からメルマガで懸念してきた通り、
英国、ドイツ、フランス、イタリアと、
欧州の大国が迷走を続けている今、
「欧州危機」が発生する可能性と、
日経平均への影響についても、
本格的な目配りが必要なようですので、
次号メルマガ(第279号:8月25日)では、
これも踏まえて展望を分析する予定です。
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