異次元、異質な、夏以降の「黒雲」。
先週を通じて日経平均は膠着状態が継続。
売買の手掛かりがない状況が続き、
実際、売買代金も膨らみませんでした。
米国の「利下げ」が濃厚となってきて、
米国株をはじめとする海外の株高に、
「連れ高」する場面はありましたが、
同時に「円高」が「重石」となり、
上昇圧力はだいぶ削がれてもいます。
今日から7月相場も後半戦です。
前号メルマガ（第273号：7月14日）では、
中盤までの参院選の情勢が一定の安心感を、
日経平均に与えたことを指摘しましたが、
同時にそろそろ内外の「黒雲」が、
具体的に顕現する恐れも指摘しています。
参院選で与党が勝ったからといって、
この夏に青天井の上昇が起きるためには、
いくつも障壁があるという前提に基づいて、
売買の戦略を立てることが無難でしょう。
前号メルマガでも列挙した内容を、
冷静に読み返せば明らかな通り、
この夏にわだかまる「黒雲」の多くは、
これまで経験したことのない次元の、
質的に異なるインパクトをもって、
市場を揺さぶる恐れはありますので、
売買のいずれにせよ情勢の推移を、
冷静に見極め続けることが必須です。
「備えあって憂いなし」です。
7月後半以降から秋にかけての相場は、
かなりスリリングかもしれませんから、
大きく動く時に振り落とされないよう、
万全の注意と準備は必要と思われます。
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