米国「高圧経済」の異変と夏以降の株価展望。
昨日の日経平均は反発。
特段の買い材料はありませんが、
連日の下げが続いていたところ、
いったん下げ止まりの形となり、
ようやく自律的に反発しました。
米国が政策主導で支えてきた、
株高政策が有力な支えとなって、
大きく崩れない状況が続いており、
今月初めの膠着気味の水準に、
日経平均は逆戻りした形です。
しかしながら。
前号メルマガ(第382号:8月16日)で、
詳しく点検しているところですが、
米国の政策主導の株高政策それ自体、
どこまで続くかは不透明であり、
昨夜の米国市場はこれに伴う疑念で、
大きく下げてしまっています。
バイデン政権が追加の経済対策として、
早期の成立を目指すインフラ投資は、
やはり議会との調整に難航しており、
見通しが不透明になってきています。
また、FRB内の議論においても、
早期の緩和縮小が台頭するといった、
警戒感が大いに広がり始めています。
バイデン大統領とパウエル議長は、
「高圧経済」を続けたいとしても、
財政政策と金融政策のどちらもが、
転換を余儀なくされかねないという、
そうした懸念が広がりつつあり、
いずれにせよ早いか遅いかの問題で、
米国の政策が転換し得るということを、
投資家として踏まえておきたいです。
ドラマチックなことが次々と起こって、
情勢が刻一刻と変化していますので、
次号メルマガ(第383号:8月22日)で、
米国をはじめ株高政策の今後の展望を、
改めて詳しく分析する予定でおります。
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