日経平均、「上昇継続」の条件。
昨日の日経平均は久々に大幅高。
「米中首脳会談」でのひと安心に続き、
サプライズの「米朝首脳会談」も行われ、
市場全体が素直にこれに反応した格好です。
分水嶺であった先週まで「様子見」が続き、
市場エネルギーが溜まっていたこともあり、
前号メルマガで申し上げていた通り、
わりと大きな「買い戻し」が発生しました。
ただし、売買代金はあまり膨んでおらず、
今後、「買い上がり」が続いていくかは、
今ひとつ不透明なことは否定できません。
実際、昨夜の米国市場も上昇したものの、
すでに最高値圏に達していることもあって、
日本ほど大きな値幅とはなりませんでした。
「対話」が再開するといえ、米中、米朝とも、
まだ問題はほとんど解決していませんし、
世界各地に残る「黒雲」の存在を考えると、
いずれ上昇は頭打ちする可能性はあります。
「米中」の緊張が若干、後退したことで、
日本に対する圧力が再燃する懸念について、
前号メルマガでも述べていますが、
参院選「後」の政治・経済の日程を考えると、
能天気になり切れない状況なのは事実です。
上昇の初動で対応したならばともかく、
十分に上がってから買いで参戦するのは、
常にリスクがあるため要注意です。
昨日の上昇が継続するかどうかは、
参院選の結果とその後の政局、
米国の「利下げ」観測の見通しなど、
米中関係以外の要素も影響するため、
次号メルマガ（第272号：7月7日）で、
それらも含めて分析することにします。
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