安心材料と「7月相場」のその後。
今年前半のクライマックスとなる、
一連の超重要イベントを通過して、
今日から7月相場に突入です。
内政、外交とも注目された先週は、
国内政局こそやや「肩透かし」でしたが、
安倍政権は安全策をとったといえます。
一方、国際政治は米国のトランプ政権が、
存分に「見せ場」を演出してみせました。
中国に一定の「譲歩」をしたことで、
米中間の「対話」が継続することに加え、
電撃的な板門店での米朝首脳会談もあり、
緊張緩和ムードを演出してみせたことは、
市場にとっても安心材料といえます。
相当な緊迫感に包まれたまま、
「様子見」モードが続いた先月でしたが、
前号メルマガ(第271号:6月30日)で述べた通り、
一定の安心材料が出されたことで、
それを反映した値動きになると思われます。
もっとも。
この夏はまた別の要注意事項が目白押しです。
「対話」が再開されたとはいっても、
「米中対決」が解決されたわけでもなく、
依然として薄氷の上を歩く状況が続くなか、
英国、欧州、中東、そして米国内にも、
まんべんなく「黒雲」がわだかまっています。
一方、国内では参院選が実施されますので、
その選挙結果が相場も左右しそうですが、
仮に参院選で与党が勝利するにせよ、
夏以降の政治日程を考えるてみると、
「流動化」の兆しがちらほらみえます。
参院選の途中経過などをふまえて、
また次号メルマガ(第272号:7月7日)で、
詳細を分析していく予定ではありますが、
安心感からいったん上昇に転じたとしても、
いつまでも続く保証はないということは、
覚悟しておいたほうが良さそうですので、
引き続き情勢の推移をよく注視して参ります。
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