「膠着状態」の後に来るもの。
昨日の日経平均はわずかに上昇。
海外の「黒雲」や国内の「炎上」劇など、
不透明感を反映して安く始まりましたが、
香港デモの再拡大に恐れをなしたのか、
「雨傘運動」の指導者が釈放される等、
香港政府の腰が引けてきたことが歓迎され、
日経平均もプラス圏に浮上して引けました。
ただ、商いは全体的に非常に低調で、
売買高もほとんど膨らまない薄商い。
市場参加者は「様子見」に終始して、
値動きも膠着状態になっている状況です。
前号メルマガ(第269号:6月16日)で述べた通り、
香港デモとその波及効果として最も重要なのは、
住民の行動と香港政府の対応もさることながら、
東アジアの国際情勢に関するもっと大きな話です。
「黒雲」が遠ざかるか、大荒れをもたらすか、
現時点でまだ判断できる材料はありません。
また、それ以上に市場参加者が悩むのは、
日米双方の政府及び中央銀行が、
今週、どの路線を「決断」するのか、
蓋を開けるまでなんともいえないことです。
米国FRBが「利下げ」をするかどうか、
米国の「利下げ」に日銀がどう応じるか、
両国とも多くのジレンマを抱えていますが、
どちらも政治性を帯びた「決断」によって、
何かを選び、何かを捨てるしかありません。
また、安倍総理の最終的な「決断」も、
市場参加者が注目しているところです。
これまた前号メルマガで述べた通り、
大きな政変につながりかねないために、
与党側は例の「火消し」に躍起ですが、
野党側の攻勢もまだちぐはぐな印象で、
何より腰が引けているようにみえます。
あまり悲観的になり過ぎる必要は、
少なくとも現時点ではないかもしれませんが、
いかんせん「政界は一寸先が闇」ですから、
これまた蓋を開けてみるまでわかりません。
膠着状態がしばらく続いた後は、
ぽーんと大きな動きが起きることが多いため、
今週の相場をめぐる環境の変化には要注意です。
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