「悪い事」である長期金利上昇の後に来るもの。
先週末の日経平均は大暴落。
コロナ禍発生以来、1年ぶりの、
大きな値幅で暴落しました。
パウエルFRB議長の発言で、
一度、鎮静化しかけたはずが、
長期金利が再び上昇を始めて、
市場に不安が広がったことが、
この暴落のきっかけでした。
もっとも、異様な高値にあり、
もともと警戒感があった上に、
月末、週末という要因でもあり、
売りが出易かったのも確かです。
値幅的に「調整」の範囲内であり、
ここで踏みとどまることができれば、
「バブルの燃料」の供給によって、
まだバブルが維持できる可能性も、
残されていると思われますので、
いずれにせよ今日以降の相場を、
よく見極めていきたいところです。
当面の鍵は長期金利ですが、
金利が上昇していくそれ自体は、
「良い事」と「悪い事」の両方あり、
今回も議論が錯綜していることは、
前号メルマガ（第358号：2月28日）で、
詳しく分析と解説をしています。
無論、低金利から脱出できるのは、
基本的には「良い事」でもあると、
通常の場合なら言えるでしょうが、
急激な変動は常に「悪い事」です。
さらに今は通常とは事情が異なり、
想定しづらい要素が多すぎますし、
金利の上昇速度を抑制するという、
当局の努力がどこまで効くかも、
研究も予測も非常に少ないです。
目先、たとえバブルが維持されても、
相場は質的に大きく変化しており、
「潮目」は変わりつつありますので、
そのつもりでの準備をしておくのは、
必要なことであると考えています。
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