「最悪のシナリオ」と当局の対抗策。
昨日の日経平均も続落。
物価上昇が加速するのを警戒し、
各国が「引き締め」を強化して、
あえて景気を冷やしているなか、
日経平均の下げ圧力も継続して、
さらに続落してしまいました。
もっとも昨日は大きく下げて後、
下げ渋りの動きもみせています。
株価位置をみる限りはちょうど、
前号メルマガ(第426号:6月19日)で、
指摘している例の位置あたりを、
意識しての下げ止まりともいえます。
いったん反発の気配もみえますが、
逆に言えばこの水準を下抜けるなら、
また一段と下げが加速する恐れもあり、
要注意といえる段階に入りかねません。
日本にとってひとつ救いといえるのは、
長期金利が急上昇するという展開を、
日銀が抑え込んでいることとですが、
そのために膨大な資金を投入して、
えんえんと「指値オペ」をしており、
その弊害がどうあらわれてくるのか、
予断を許さなくなっていくことも、
前号メルマガで指摘した通りです。
いずれにせよ経済も景気も株価も、
クリティカルともいえる局面に、
いよいよ突入する恐れがあることは、
そろそろ否定できないところです。
無論、当局とて決して座視はせず、
様々な対抗策を繰り出してきますが、
不幸にもそれらの努力が実を結ばず、
「最悪のシナリオ」になった場合も、
一応は考えておくということは、
この夏以降は大切かと思われます。
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