指導者達の「決断」が株価にもたらすもの。
昨日の日経平均は小幅に反落。
「米中対決」や中東情勢への不安から、
前夜に米国株は下落していましたので、
日経平均も安く始まりましたが、
後場には下げ幅を縮める動きがみられました。
米国のファーウェイの規制「猶予」の報道もあり、
一時、プラス圏に浮上する場面もありました。
前号メルマガ（第265号：5月19日）では、
「同盟国」への対応の変化を指摘しましたが、
トランプ政権が市場の安定を重視して、
「仮想敵国」に対する方針も修正するならば、
株価は少し安定を取り戻すかもしれません。
また、日本国内の政策転換についても、
まだまだ根強い期待が残されています。
前日に発表されたGDP統計の内容は、
まさかの「プラス成長」ではあったため、
即座に「解散風」を強める材料にはならず、
やや肩すかしとなったことは否定できません。
しかし、誰がどうみても楽観視できる内容でもなく、
安倍政権がこれから出す「大玉」への期待を、
決して減じることにもならなかったのも事実です。
昨日の反落が小幅にとどまったということは、
こうした内外の政策主導による変化の期待を、
反映させたものである可能性は確かにあります。
ならばこそ、日本を含む主要国の指導者が、
市場が期待する通りに「決断」するどうかが、
株価を推移に決定的な影響を持つことになります。
英国でも新たな動きが出ており、
秋頃の風景はかなり変わってくるかもしれず、
また欧州全体への影響も無視できませんので、
次号メルマガ（第266号：5月26日）のなかで、
今後のシナリオを分析する予定です。
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