昨日の日経平均は小幅に続伸しました。

緊張して迎えた1-3月期のGDP統計(速報)は、

年率で2.1%へと上振れする「逆サプライズ」。

永田町も霞ヶ関の多くも虚を衝かれて、

様々な波紋が広がった一日でした。

まさかのプラス「成長」でしたが、

輸出が大幅に減ってしまっています。

しかも、輸入はさらに大きく減少しており、

その差し引きが「成長」とカウントされて、

見かけ上、GDPが増加しているわけです。

ちょっと皮肉な「数字のマジック」によって、

GDPは数値上、「成長」と出たといえます。

輸出も輸入も衝撃的な勢いで減少していき、

個人消費も設備投資も減っているため、

在庫ばかりが積み上がっていくというのでは、

景気の先行きが明るいといえませんので、

景気後退を警戒する日銀や内閣府の判断は正確ですが、

しかし、マジックであっても「成長」は「成長」であり、

官邸が考える「政治的効果」としてはイマイチです。

GDP統計を「大義」にして一気に走る戦略には、

ひとまずブレーキがかかってしまっていますし、

消費増税をめぐる例の「巻き返し」の動きに、

ある程度の勢いを与える効果を持つようならば、

日経平均の上昇への「期待」は削がれます。

それゆえ、GDPが「成長」したというのに、

指標が出た後に日経平均はむしろ下げており、

東証1部の売買高も久々に2兆円を割りました。

前号メルマガ(第265号:5月19日)で指摘したように、

世界情勢にいくつか良い変化の兆しはあるものの、

それはトランプ氏が態度を変えざるを得ないほどの、

危険な爆弾が燻っていることを示してもいます。

イラクでは米国大使館周辺にロケット砲撃があり、

米軍は徹底報復を示唆して緊張が増していますが、

前号メルマガでも詳しく確認したように双方とも、

軍事行動をする動機も存在していることが、

相場にとっても「重石」となってわだかまります。

こういう状況で安倍政権が期待された「大玉」を、

出せないという状況にならないかどうかは、

日経平均にとってはかなり大きな話といえます。

そのため、今週、出てくる政府・与党要人の発言で、

相場の流れは左右されそうですので要注意です。

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