世界情勢の好転と国内的な「玉」への期待。
昨日の日経平均は前日比165.45円高。
東証の売買高はさほど膨らんでおらず、
強い買いが入ったとはいえませんが、
米中、欧州に情勢改善の希望があり、
米国株の下落が一段落したところに、
大阪万博、財政出動や税制改革といった、
安倍政権の「玉」が効いてきた格好です。
このまま世界的にしばらく「凪」となるのか、
安倍政権が国会の攻防を切り抜けられるのか、
間もなく大きな方向性が見えてきそうです。
情勢は刻一刻と動いています。
今週末にも予定されている、
米中首脳会談の成果も気になりますが、
安倍政権の株高政策にとってみれば、
日ロ首脳会談の首尾も重大な関心事項です。
この点、ロシアとウクライナの間で、
突如、発生した軍事衝突などが、
米国が主導するロシア制裁に及ぼす影響は、
ちょっと気になるところです。
こういう交渉というのはタイミング次第で、
どうとでも転ぶ可能性があるものですので、
「速戦即決」でいきたい安倍政権としては、
関係国への根回しに万全を期したいところ。
また、国内政治では今日のうちにも、
安倍政権は衆議院で「勝負」に打って出て、
「移民法(入管法改正)」という大きな「玉」の、
年内の成立に道筋をつけるつもりです。
昨日の予算委集中審議では、
前号メルマガ(第240号:11月25日)で指摘した、
臨時国会の最終盤での大型外遊について、
一部、縮小することを余儀なくされました。
野党もそうですが身内からの抵抗も強く、
政府と国会、官邸と与党の間に、
ピリピリした緊張感が漂っており、
張り詰めたものが感じられるところです。
政権が「速戦即決」でいくということは、
つまりそれだけ抵抗が大きく、
タイミングをひとつふたつ外せば、
全てが元の木阿弥になりかねません。
政府・与党の決断次第で今日の夕方以降、
大騒動になる可能性が高いですが、
うまく難局を切り抜けられるかどうか、
その手腕が試されるところといえます。
日経平均はこれら政権側の努力にも、
密接に連動すると思われますので、
どうにも緊張感の高まる一日となりそうです。
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