AIに勝つ「相場の真理」。
昨日の日経平均は反発。
トランプ大統領が「米中協議」について、
「期限延長」と「首脳会談」を表明したことが、
安心材料として好感されたこともあって、
日経平均は21500円台に乗せて引けました。
ただし、上昇幅も限定的であり、
後場ではまた伸び悩んで膠着状態へ。
東証1部の売買代金はまた2兆円割れで、
「閑散相場」といえる状況であり、
積極的な買いが入ったともいえません。
前号メルマガ(第253号:2月24日)でも確認しましたが、
実際、「期限延長」も「首脳会談」の開催も、
先週までにすでに織り込まれていたもので、
特に新味があるというわけでもありません。
むしろトランプ政権内で交渉姿勢について、
大統領と担当者の軋轢が表面化したことで、
若干、不透明さが増した印象もあります。
同様の現象は「米中協議」のみならず、
間近に迫った「米朝会談」でも同じであり、
「市場重視」を志向するトランプ氏と、
そうではない責任者との間の方針の相違が、
世界中の投資家を戸惑わせています。
本当にトランプ大統領が協議を妥結させ、
「市場重視」の路線で固定されるなら、
昨年秋から攪乱され続けた世界市場は、
その前提がガラリと変わることになり、
日経平均にも「神風」となるかもしれません。
特にUSTR代表などの人事に影響が及べば、
前号メルマガ(第253号:2月24日)で述べた、
「米中協議」の「その先」にあるシナリオを、
根底から変化させる可能性もありますので、
相場をめぐるコンセンサスそのものに、
良い影響が出ることは確かにあり得ます。
しかし、そのために必要な交渉と作業を、
トランプ政権の誰がどうやりこなせるかは、
現時点でさっぱり思い浮かばないところです。
いつの時代も「政治は一寸先が闇」であり、
「相場は生き物」であるものですが、
これほど重要な交渉が大詰めにあるのに、
これほど交渉当事者のなかに不協和音があり、
先行きがよく見通せないというのは、
歴史上、かつてないことだともいます。
良きにつけ、悪しきにつけ「3月相場」は、
相場の前提条件がガラリと変わり、
大きな変動が予測されるところであり、
前号メルマガでご紹介した戦略などで、
AIに食い殺されないように注意することが、
何よりも重要なのだと思われます。
いずれにせよ、日々刻々と情勢が変化し、
相場全体が敏感に反応しつつあります。
次号メルマガ(第254号:3月2日)のなかでも、
詳しく再確認していく予定ですが、
上に行くか下に行くかのアテモノは、
つまるところ丁半博打であり、
やがて破滅の道を歩むことになり、
特にAI全盛時代には危険になります。
当初より、繰り返し強調してきたように、
相場とはつまり、
「刻々に変化する状況を、
いかに『予測』するかの勝負ではなく、
刻々に変化する状況に、
いかに『対処』するかの勝負である」
(例えば、2014年8月25日の記事)
という「相場の真理」はAI時代にこそ、
より一層、真実であることを肝に銘じ、
振り回され、振り払われないように、
最大限の注意を払って望みたいものです。
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