「3月相場」の「対処」法。
昨日の日経平均は反落。
「米中協議」への期待が続いたことや、
日本独自の下支え要因などもあって、
一時、21600円台に乗せはしましたが、
やはり上値から上値へと買う機運はなく、
利確の売りにまた押されてしまいました。
前号メルマガ(第254号:2月24日)に書いた、
「節目、節目で苦労し上値を追いづらい」
というそのままの展開になっています。
昨日は利確で売られただけでなく、
インド軍の軍事行動という材料もあって、
やや下げ幅を広げてしまっています。
もっとも、大崩れする雰囲気でもなく、
例の水準はしっかりとキープされており、
売買代金も低調の「薄商い」で、
「閑散に売りなし」も継続中といえます。
米中、英欧、米国内、米朝などを睨みつつ、
材料待ちで「様子見」の状況が続いています。
こうして膠着状態となっているわけですが、
どの枠組みも間もなく動くのは必至なだけに、
「3月相場」はかなりの動きがありそうです。
確かに「米中協議」が本当に妥結する上に、
トランプ政権内の人事にまで影響が及び、
日本に有利な情勢が形成されるのであれば、
日経平均への「神風」かもしれませんが、
妥結したなら妥結したでタイムラグを置いて、
より大きな混乱がくる可能性もあることは、
前号メルマガでも詳しく指摘した通りです。
英国のEU離脱問題は土壇場の状況にあります。
メイ首相が多少の柔軟姿勢を示しているのは、
危機の「先送り」に期待を持たせるという意味で、
相場にとっては一定の安定材料といえますが、
つまりそれは、修正案が合意される見込みも、
それが議会で採決される見込みも、
どちらも薄いことの裏返しでもあります。
また、米国の国内政局は融和の兆しが見えず、
むしろお互いが先鋭化しつつあり、
さらには米朝首脳会談が日本にとって、
どんな影響を与えるかは全く不透明です。
株価が上に行くか下に行くかの「アテモノ」は、
いつの時代も丁半博打でしかありませんが、
特に当事者達の合理性に疑問がある今、
その傾向はなお一層、顕著です。
このブログが当初から強調しているように、
AIも、世界中の投資家も、この状況を、
「刻々に変化する状況を、
いかに『予測』するかの勝負ではなく、
刻々に変化する状況に、
いかに『対処』するかの勝負である」
(例えば2014年8月24日の記事)
と心得ているようですが、
しかしまたあわせて、
「相場は心理戦。
壮大な駆け引き。」
(例えば2014年7月7日の記事)
という「相場の真理」もまだ生きており、
虎視眈々と仕掛ける機会を窺ってもいます。
状況が変化すれば、一斉に動き始めるはず。
では状況の変化をどう理解して、
強い者達に出し抜かれないように、
どのように「対処」すればよいのか。
次号メルマガ(第254号:2月24日)のなかで、
それぞれのシナリオを踏まえて分析する予定です。
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