「日米首脳会談」。両首脳、それぞれの「危機」。
昨日の日経平均は膠着状態。
前日の終値付近あたりで静止したような形で、
上にも下にも行けない状況で一日を終えました。
日米首脳会談で大きな「成果」があれば、
安倍内閣の存続と延命に光明がみえてきます。
本来なら日経平均がこの水準にあるはずがなく、
安倍政権とアベノミクスの持続が確実になれば、
市場の雰囲気はガラリと変わると思われます。
一方、たいした「成果」がなかった場合は、
安倍総理はいよいよ進退窮まるわけですが、
拉致問題やTPPなどで「成果」を得るケースでも、
そのために支払う「代償」については要注意です。
「代償」が日本経済に根本的なダメージを与えるならば、
アベノミクスの腰が折れてしまう恐れがあります。
日米会談の前にトランプ大統領はまたしても、
中ロ両国の「為替」について言及し、
両国の通貨安政策を厳しく批判したようですが、
彼が同様の批判を日本に向けるようならば、
日本市場はちょっと厄介なことになります。
というわけで、先ほど、その首脳会談が始まりました。
両首脳の親密さを演出する仕掛けはいくつもみられ、
トランプ政権はTPPや拉致問題について、
安倍総理になんらかの「お土産」をくれそうですので、
その具体的な内容が何になるか「期待」されます。
ただ、会談前の両首脳のコメントでは、
安倍首相が「北朝鮮問題」のみを強調したのに対し、
トランプ大統領は「貿易」に最初に言及するなど、
双方の優先順位に食い違いがあることがうかがえます。
トランプ氏は秋の中間選挙に勝利するために、
日本から「貿易」で譲歩を勝ち取りたい事情はあります。
中間選挙の結果次第では年末以降、政権とトランプ氏は、
極めて重大な危機に直面しかねないところです。
しかし、安倍総理は秋の総裁選どころか帰国後すぐに、
退陣を余儀なくされかねない緊急事態でもあります。
互いに「友人」と認める両首脳が胸襟を開いて語り合い、
お互いを生存させる道を探ることができるかどうか。
手に汗握って、会談の結果を待つ時間が続きます。
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