「亥年政局」の胎動も始まる。
昨日の日経平均は大幅反発。
米国雇用統計のサプライズ効果を受けて、
強い勢いの買い戻しが発生し、
高値20266.22円まで駆け上がりました。
トランプ大統領が中国との間で、
協議が妥結する可能性を示唆したり、
また米国議会に対して妥協案を提示し、
政権運営の円滑化を図ったりと、
昨年末とはうって変わった態度が、
市場に一定の安心感をもたらしており、
大きな下落の流れは一段落しています。
昨日の日経平均は利確に押されて、
2万円ラインのギリギリで引けましたが、
トランプ政権が良い方に豹変して、
世界情勢がしばらく安定化すれば、
2万円台で小康状態を保つことは、
不可能ではないと思われます。
ただし、不安の種は尽きませんから、
再上昇には制約があるとみられます。
すでにFRBの方針転換の見通しが、
為替市場に大きな影響を与えており、
再びの「円安」は難しくなりそうです。
世界的な「貿易戦争」についても、
米中協議、日米協議などがどうなるか、
蓋を開けるまでなんともいえません。
また、欧州はまた別の次元で、
混乱と混迷のさなかにあり、
突発的な悪材料に身構える毎日です。
少なくともある時点までは、
これらの不安材料に油断できないことは、
前号メルマガ(第246号:1月6日)のなかで、
詳しく述べたところではありますが、
突発的な荒れ要因が破裂すれば、
中途半端な位置にいったん戻したぶん、
また集中的に売られかねないことは、
覚悟しておいたほうが良さそうです。
さて。
1月4日が官公庁の仕事始めでしたが、
この日を休みとした人も多かったようで、
実質的な仕事始め昨日7日が大半。
国会議員らはまだまだ地元を周り、
賀詞交換(交歓)会などに余念がなく、
永田町はまだ閑散としていますが、
政局的な話題が昨日あたりから、
また続々と出されている状況です。
今年は「亥年選挙」ですから、
統一地方選と参院選のコラボで、
与党が勝つにせよ負けるにせよ、
大きなドラマが予想されますが、
政権としてはなんとか必勝を期して、
参院選「後」の展望を開きたいところ。
根強い衆参ダブル選の噂や、その根拠、
またその必勝策とその後の展望など、
かなり具体的な話がされています。
つまり「亥年政局」の胎動が、
永田町では始まったともいえますが、
世界情勢が激動をしていくにせよ、
安倍政権が健在であるかどうかも、
日経平均の先行きを決める話ですので、
次号メルマガ(第247号:1月13日)で、
今年の国内政局の展望も分析する予定です。
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