先週末の日経平均はメジャーSQ通過後も、

「23000円ライン」を突破する上昇。

前号メルマガ(第230号:9月16日)で詳述しましたが、

海外要因が一時的に「凪」となっているなか、

依然として燻り続ける不安に対抗して、

週末にかけて日本政府は「玉」を総出動させ、

株価の高値維持に本気度を示しています。

安倍総理の「三選」がほぼ確実視され、

これらの「玉」の期待度が高まったことも、

日経平均を押し上げる効果を生んでいます。

外的要因は依然として安定せず、

突発的な下げ圧力は常に警戒されますが、

日本国内に強い上昇要因が存在しており、

株価下落に機動的に対抗し続けていることは、

日経平均の展望を考える上で重要です。

もっとも。

安倍総理が「三選」を成し遂げたとしても、

「三選」の「後」の政権運営はラクかというと、

どうもそういうことではないようです。

「三選をした」ということは決して、

「三期目の任期が保障された」わけではなく、

むしろ「終わりが見えた」政権となれば、

逆に政権基盤が不安定化する恐れもあります。

前号メルマガでは「三選」した「後」の、

政権の「超・安全運転」ぶりを指摘しましたが、

逆に言えばアグレッシブにやれないほどの、

難題が山積しているからだといえます。

当然ながら「超・安全運転」をやっていては、

困難な政治課題の達成はそれだけ遠ざかります。

今週の総裁選の「勝ち方」や、

今月末の沖縄知事選の結果次第では、

即座に政権の足元が揺らぎかねず、

それは日経平均の上昇圧力を削ぎ、

先行きを暗くしかねないため要注意です。

安倍政権がどうやって求心力を維持し、

政権基盤を強固にし続け、

「レイムダック化」を防ぐかという、

今週から始まる新しい課題について、

前号メルマガで詳しく述べていますが、

政界の力学はまたガラリと変わり、

新しいドラマが始まります。

日経平均の未来にとっても、

多大な影響を与える話ですので、

非常に注目すべき要素だと思われます。

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