「ファーウェイ・ショック」の背景と日経平均の未来。
昨日の日経平均は大幅に続落。
衝撃的な一日でした。
ファーウェイの幹部が逮捕され、
中国だけでなくアジア及び世界の隅々に、
ネガティブな影響が及ぶ懸念が広がり、
日経平均も底なしの状況となりました。
スマートフォン市場がどうなるかなど、
日本でも疑心暗鬼と不安が広がるなかで、
ソフトバンクが大規模な通信障害を起こし、
なんとも嫌な雰囲気が広がったりもしました。
通信障害はタイミングがタイミングでしたし、
世界11か国での同時障害だったため、
とても偶発的な事故とは思えないものがあり、
ファーウェイ事件との関連が疑われるなど、
様々な「陰謀論」も飛び出していますが、
いずれにせよ日経平均にとっては、
底が抜けそうな悪材料であるといえます。
いずれにせよ世界経済は「凪」どころか、
相次ぐ突発事態で暗転し、再び大荒れ模様です。
「米中対立」の関税についての部分は、
首脳会談で「一時休戦」となりましたが、
やはり米国は手を緩める気はないようです。
中国のハイテク産業を叩き潰すべく、
米国は別の経路で「貿易戦争」を断行し、
中国側に時間的な猶予を与えることなく、
正面突破の構えに入ったといえます。
世界全体のハイテク業界が混乱し、
市場とサプライチェーンが破壊されれば、
世界経済のクラッシュすら懸念されます。
なんとも容易ならざる情勢ですが、
来週以降は「米中対決」だけでなく、
欧州でも事態が暗転していく可能性があり、
こちらのほうも警戒が高まっています。
英国、フランス、イタリア、ドイツと、
主要国の全てで政権の存続にかかわる、
非常に困難な問題が同時多発で進行しています。
ただどの問題もつまるところ、
EUの在り方や関係へと収斂されます。
悪い方に振れた場合は欧州が一気に動き、
秩序崩壊が起きかねない怖さがあります。
「欧州大乱」となれば日経平均にも、
途方もない悪影響が及びますから、
どうにも気の抜けない日々が続きます。
また、今夜には参議院において、
「移民法」などが成立する見通しです。
野党側は全ての抵抗カードを切ることで、
「深夜国会」に持ち込むつもりであり、
安倍政権はそれなりの注意を払っています。
一方、永田町全体は来年の政局劇を見据えて、
与野党ともに次々と新しい動きも始まっており、
たとえ今夜を無難に乗り切ったからといって、
脳天気な雰囲気が広がる気配もありません。
内外の情勢はまた激しく動いており、
特別の注意を要する点がいくつもありますので、
次号メルマガ(第242号:12月9日)のなかで、
詳細な分析をする予定です。
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