「世界経済の転換点」をもたらすもの。
昨日の日経平均は反落。
米国の中間選挙の動向を睨み、
日経平均も上に下にと乱高下しました。
前場で早々に「上院で共和党優勢」が伝わるや、
日経平均は高値22444.65円をつけました。
一方、「下院は民主党勝利」の見通しとなるや、
一気に安値21996.94円まで急降下しました。
ほぼ、直前の「予測通り」の結果となり、
特にサプライズとはいえない内容ですが、
前号メルマガ(第237号:11月4日)で指摘した、
「ねじれ議会」となったことによって、
対外政策がさらに強硬化、過激化し、
トランプ政権が日本を含む世界経済を揺さぶり、
引っかき回す恐れが警戒されることとなり、
日経平均には下落圧力がかかりました。
一方、米国市場は中間選挙の結果が、
ほぼ、直前の「予測通り」だったため、
逆に、大きな波乱がなかったことが好感され、
安心感から買われる展開となっています。
日本や中国、そして米国のそれぞれの市場で、
選挙結果への「反応」が異なっていますが、
いずれにせよ米国の政治地図は変わったため、
世界経済へ及ぼす影響が変化することだけは、
間違いないのではないかと思われます。
リーマンショックからちょうど10年目ですが、
米国、中国、欧州、日本と世界の4極が、
揃って徹底的な金融緩和と財政出動をし、
経済のグローバル化を推し進めることで、
ひたすら景気拡大を志向してきた局面から、
明らかに変化しているのは事実といえます。
次号メルマガ(第238号:11月11日)では、
米国をはじめとする主要国の方向性が、
だんだん見え始めてきたことを受けて、
来年に向けての景気・経済の展望を、
いま一度、詳しく分析する予定です。
とくに「世界経済の転換点」をもたらす要素を、
いくつか取り上げて注目することで、
年末、そして来年に向けてのシナリオと、
望ましい戦略を考察することとします。
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