米中両国の動向と「逆・安倍スケジュール」。
昨日の日経平均は大幅続落。
一時、300円超の下落となり、
東証のシステム障害のニュースとともに、
慌てさせられた投資家も多かったようです。
日経平均の調整モードが継続するなか、
上海市場の急落や欧州の不安が材料視され、
23500円を割り込んで引けてしまいました。
先月末にかけてのスピード上昇と、
「例の水準」到達による達成感もあり、
調整して当然の局面ではありますし、
安倍政権から反撃の一手がまだ出ないなか、
米国の長期金利の動向が不透明であり、
米国株と為替市場への影響が不安定であるなど、
足下を揺るがす不安材料も燻っており、
なかなか買い意欲が増してきません。
上海株が下げ止まらないと、
なかなか日経平均は上昇しづらいですし、
特に米国の金利動向は要注意です。
このところの金利上昇が、
米国株なドル円だけでなく新興国市場にも、
思わぬ波乱をもたらさないかを確認しないと、
日経平均も上値を追いづらいと思われます。
ただ、米中両国の動向に左右されるなか、
前号メルマガ（第233号：10月7日）で指摘したように、
安倍政権側にはまだ反撃の手段があります。
というより株価を高く維持しておかないと、
前号メルマガで指摘した「逆・安倍スケジュール」が、
現実のものとなりかねないという事情もあって、
海外要因の不安に対抗するべく、
国内政策の「玉」の演出に余念がありません。
「押し目買い」を狙う投資家も多いですが、
こうした「玉」への「期待」が底支えとなり、
「24000円ライン」に再トライできるよう、
なんとか23500円近辺を維持するかどうかで、
「10月相場」の動向は随分変わりますので、
当面の焦点はそのあたりかと思われます。
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