上下の振幅が大きくなってきましたが、

日経平均は依然として「16600円台近辺の攻防」。

昨日は16821.43円まで上昇がありましたが、

終わってみると16664.82円。

まるで磁石に吸い寄せられるように、

私の見立てる「ど真ん中」にどんぴしゃりです。

ナイトでも終始、このあたりにいましたから、

相場全体が強気にも弱気にもなり切れず、

様子を伺っているというべきか。

もっとも、材料がふたつ出ました。

ひとつはFOMC。

こちらは予想通りに「再利上げせず」。

年内利上げの可能性を残していますので、

いずれ、利上げ観測で揺れる時期は来そうですが、

ひとまずは安心材料といえそうです。

もうひとつは経済対策。

安倍総理自身の口から「28兆円超」という、

わりとびっくりする規模が飛び出しました。

参院選翌日に「10兆円」という数字が示され、

それを周囲が20兆円とか30兆円とか囃していたのは、

いつもの「観測気球」と同じ展開ではありましたが、

今回は総理自身が28兆円という具体的数値に言及し、

その強い決意を内外に示す形になっています。

財政措置だけで13兆円の規模とのことですから、

財政規律は大丈夫かと心配になりますが、

霞が関、財務省の意見などそっちのけで、

総理は景気、そして、株価対策に邁進しています。

本来ならネタ枯れ、材料枯れで、

閑散となってもおかしくない夏の相場ですが、

今年は秋以降の国会論戦に向けて政権側が繰り出す、

いくつもの「玉」をめぐっての心理戦となり、

ちょっと大きなドラマになるのかもしれません。

いずれにせよ、財政政策のほうは、

こうして安倍総理自身が最大限の動きをみせました。

焦点となるのは金融政策です。

追加緩和(バズーカ3)はあるのかどうか。

「ヘリマネ」について一歩、踏み込むのかどうか。

決断がいよいよ下されようとしています。

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