終盤国会の「ヤマ場」と安倍政権の「安全圏」。
昨日の日経平均は続落。
米国の金利上昇にともなう警戒感や、
北朝鮮の「揺さぶり」などが市場心理を冷やしました。
まず、最初に高いボールを投げておいて、
後で譲歩を演出するのが「トランプ流」ですが、
あらゆる機会で揺さぶるのが「北朝鮮方式」かもしれません。
特に、満面の笑顔で握手をしてみせた後に、
難癖をつけてゴネたり、約束を破棄したりというのは、
先代から続く北朝鮮の流儀ともいえますから、
これからもこれにお付き合いする必要があると思われ、
そのたびに嫌な気持ちにさせられそうです。
また、今回の北側の「揺さぶり」の結果次第によっては、
日本の安全保障環境に直結する事態を招来しそうですので、
いずれにせよ注意してみておく必要はあります。
もっとも、北朝鮮がまた攪乱するようなことを言っても、
昨日の市場はそれほど動揺したわけでもありません。
実際、日経平均の下落幅は100円程度にとどまっています。
そうはいっても米朝会談は開催されるとみられてますし、
為替が引き続き円安傾向という「追い風」もあります。
日経平均は「安い」とはもはや言えませんが、
「高い」といえる水準までまだまだあり、
株価自体が売り崩しの要因ともなりづらいです。
いずれにせよ、大崩れする材料もなければ、
ここから能天気に青天井の上昇を遂げる材料も、
まだまだ条件も揃っていないという状況で、
やや膠着、足踏みしそうな感じになっています。
ただ、国内政局はまだ正念場が続いています。
終盤国会はまた「ヤマ場」を迎えるかもしれません。
前号メルマガ(第212号:5月13日)で指摘した通り、
安倍政権は衆参両院での「仕掛け」が奏功し、
とにかく5月いっぱい衆議院を乗り切って、
重要法案を参議院に送ってしまうことができれば、
かなり安心できる状況になると思われますが、
「森友事件」と「加計問題」で新材料が出る懸念もあり、
特に5月の「仕掛け」はまだ成功していない状況です。
こういうなかで重要法案の審議も佳境となっており、
特に来週あたりはひとつの「ヤマ場」かもしれません。
政権の前途が再び不安視される事態となれば、
日経平均にも動揺が走りかねませんので、
海外情勢とともに国政にも気を配りたいところです。
安倍政権は本来なら到底、存続し得ないところを、
奇跡のような「追い風」で生かされているところですので、
当面の国会攻防では一手のミスも出ないように、
神経を張り詰めた駆け引きが必要といえます。
政権が「安全圏」へと至るのはまだもう少しありますので、
詳細は次号メルマガ(第213号:5月20日)で分析します。
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