相場が動かないと困る人々がいる。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は続落。
いったん19900円を割った上で、
そこから切り返す動きもみられましたが、
地政学リスク等が円高を促進したこともあり、
勢いのある上昇はみられませんでした。
全体として小幅な値動きに終始し、
やや弱気に傾きつつも膠着状態です。
8月3日の大安吉日に内閣改造を控え、
安倍政権が出す「玉」が注目されますが、
現時点でこれというものは聞こえてきません。
閣僚人事は大詰めとみられており、
予告通り、内閣の「骨格」をそのまま残すのか、
それとも何らかの「冒険」に打って出るのか、
総理の決断に注目が集まっていますが、
やはり、どうも永田町や霞ヶ関の人々は、
「その先」に関心が移ってしまっています。
次号メルマガ(第172号:8月6日)で再度述べますが、
「ポスト安倍」が誰か取り沙汰されるだけでなく、
具体的な政策の検討作業もすでに始まっています。
市場は安倍政権の「挽回策」もさることながら、
「後継政権」の経済政策も気にし始めているようです。
内閣改造でも政権が浮揚しないようであれば、
一気に「後継政権」の話が現実味を帯びてきます。
相場にも一気に影響が広がりかねませんので、
投資家としても要注意の一週間といえます。
ところで。
国内政局が緊迫する一方で、
世界情勢も刻々と動いています。
もっとも、欧米中の経済環境は現時点では良好。
特に、米国は「バブル化」ともいえる状況で、
むしろ下がらないことで心配を招くほどです。
地政学リスクも北朝鮮が相変わらず騒ぐ他は、
中東のほうは「中休み」といってよい状況です。
しかし、いつまでも同じ状況が続きません。
上がったものはいずれ下がります。
リーマンショックをはじめ過去の経済危機も、
「凪」の状況から事態が急変した事例は多いです。
上でも下でも相場が大きく動かないと、
機関投資家は儲けることができませんし、
特にヘッジファンドにとって凪相場は「生き地獄」です。
彼らには常に上か下かに仕掛けるインセンティブがあり、
バカンス・シーズンが終わる頃には、
新しいシナリオと戦略を固めてくるはずです。
特に、欧米当局が金融政策を転換しつつあり、
中東で「次の大乱」の種が燻っていること等は、
「おいしい」イベントとなるかもしれません。
いよいよ今日から8月です。
次号メルマガではそうしたこと勘案した上で、
安倍政権もしくはその「後継政権」の下での、
「秋の相場」について考えてみたいと思います。
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