昨日の日経平均は小さく続落。

ただし、まだ20500円近辺から大きく下がる兆候がなく、

むしろ、ちょっと下げた際の反発力のほうが印象に残ります。

まだ、「地下のマグマ」は健在です。

明日の米国雇用統計を前にして、

日米ともに市場は様子見になるのは仕方ありませんが、

上に行くにせよ、失速するにせよ、

いずれにせよ、明日、流れが変わる可能性がありますので要注意です。

ところで、どなたからか質問があったようですが、

あの連騰局面の日経225が、お昼には上がり、ナイトで下がっていたのは、

単純な話で、

・日本市場には資金が流入し

・米国市場から資金が抜けている

からです。

NYの株式市場が軟調となれば、日経ナイトも連れ安になるものの、

翌朝には日本株の現物にしっかりと資金が入るため、

あのようにちょっと不思議なサイクルになったものです。

私のメルマガでも「基盤的国策銘柄」を指標に分析してきましたが、

現物株、とくに、コア銘柄に資金が入っているのは、

日本市場の「先高感」の存在を裏付けるものであり、

外部環境をはじめとする諸条件がこのままであるならば、

明日や明後日に下落しそうな地合ではないことを物語っています。

私としては珍しく「楽観的?」に、

連休明けからずっと「地下のマグマ」の存在を指摘し、

「熱い夏」の到来について言及してきたのは、

こうした基本的な資金の流れにも着目しています。

この流れが、ひとまず変わるかどうかが、

明日の米国雇用統計で問われています。

リーマンショック以降、6年も続いた「大緩和時代」が、

正式に完全終了するかどうかが決まるわけです。

いずれにせよ、

指標だけは蓋を開けてみないとわかりませんので、

余計な憶測や思惑などに惑わされることなく、

数値が出てくるのを待ちたいと思います。

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