(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は大きく下落し、

2万円を割って引けました。

もっとも、2万円ラインを割ったとはいえ、

まだ2万円を狙える位置にはつけています。

「今週、株価位置が守られるかどうかは重要」

と昨日のブログに書きましたが、

2万円ラインを死守できないようでは、

「熱い夏」への「期待」は相当にしぼみます。

この「2万円の攻防」は今後を占う上でも、

非常に大切な攻防戦といってよいでしょう。

ただ、

前号メルマガ(第163号:6月4日)でも警戒した、

・米国の政局(前FBI議長の議会証言)

・米国FOMC

・英国の総選挙

・欧州の金融不安

・北朝鮮情勢

といった「危機」と、新たに浮上した、

・中東不安

といった「危機」など、

海外要因での「不安」はむしろ増えており、

実際、再び円と金が急上昇しつつあります。

逆に、こうした海外の不安要因があっても、

日経平均が2万円近辺を維持しているのは、

まあ立派なことだと言うほかはありませんが、

しかし、内外の「不安」がある程度消えないと、

本格的な「熱い夏」は難しいでしょうから、

ここしばらくの情勢推移は要注意といえます。

日程的に、今週、来週は大きなヤマ場でしょう。

また、国内政局のほうも今週、来週がヤマ場。

ただ、安倍政権が「逃げ切り」のまま国会を閉じ、

その後、夏以降の態勢立て直しに移る可能性が、

昨日一日でぐっと高まってはいます。

野党側の個別、散発的な抵抗戦術によって、

審議日程が1日か2日飛んだところで、

小幅な延長すれば対応できる話ですし、

その延長した会期の中で、

総理が直接追及される「危機」さえ回避すれば、

しばらく続いた連鎖危機から脱することも可能です。

全野党が結束すれば総理は窮地に立つことになり、

また、その時の与党内の動き次第によっては、

総理のクビが危ないという重大局面でしたが、

どうも野党側の攻勢には迫力も本気度もなく、

結果として大きな魚を取り逃がしつつあります。

前号メルマガにはその理由とされる「噂」を、

私の知る範囲、書ける範囲で書きました。

ショックを受けた方もおられるでしょうが、

あれが永田町の昔ながらの姿ともいえます。

どんな政権であれ、どんな手を使ってでも、

まず自らが生き残ることを優先するものです。

ともあれ、海外要因も国内要因も、

日程的に今週、来週が「6月相場」のヤマ場。

確かに、悪材料が多くなってきていますが、

連続する海外の「不安」要因をしのぎ切り、

安倍政権の「まさか」の恐れがなくなったところで、

まだ2万円近辺をキープすることができていたなら、

「熱い夏」になる可能性は高まりますので、

海外、国内とも息を潜めて情勢を見守りましょう。

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