おはようございます。

ウクライナ情勢などの外部要因が落ち着き、

NYダウの絶好調につられる形で、

日経平均は14400円台におさまってきました。

この数字は、もう何か月も前から私が

独自に補正した予想EPSとPERのレンジを根拠にして、

(消費増税後の)「居心地のいい水準」の、

「ど真ん中」になると申し上げてきた株価位置です。

(例えば、旧ブログ3月17日の記事⇒参照

また、連休中に発行したメルマガ第2号(5月4日)でも、

「連休明けしばらくは落ち着いた展開になるとみています。」

「当面の日経平均は、また、

14400円を基準とした水準で推移するとみています。」

という見立てを公表しました。

メルマガを今月中にご登録された方は、当月中のバックナンバーが全部見れます)

5月7日水曜日には、ウクライナ情勢という外部要因の想定外の混乱と、

日米それぞれの市場の構造的宿命から発する「特殊要因」が重なり、

400円も急落するハプニングがあったものの、下落はそこでストップ。

そのまま、しっかりと「落ち着いた展開」となり、

「14400円を基準とした水準」に戻りました。

「予測」は無意味ですので、自画自賛はしたくありませんが、

基準となる数字を明記して、

この株価水準をはっきりと「予測」した人を、私は他に知りません。

有名な雑誌や、権威のある媒体には、

昨年末には「4月の日経平均は17000~18000円」と断言したり、

逆に、2月末頃には「4月には12000円が割れる」と騒いだり、

また、3月頃には「5月には16000円を回復」などと煽ったりする、

有名な「一流」アナリスト達の「予測」が踊っていましたが、

こういう「予測」を信じてポジションをとってこられた方は

今頃、どうしておられるのでしょうか。

いずれにせよ、私は、

(自分を含め)どんなに正確とされる人の「予測」でも、

信じてポジションをとることはしません。

ポジションをとっていいのは、

「勝てる根拠」を備えた株価位置に達したときだけです。

話を戻します。

連休が明けて後、わずか数百円という狭いレンジ内での

「綱引き」が続いています。

このブログでも何度も申し上げたとおり、

外部環境はひとまず落ち着いている状況では、

年初からの「下落要因」である、

1)消費増税にともなう重し

2)中国失速懸念にともなう重し

の2つと、

これに対抗する、

①米国株高

②追加緩和「期待」

③成長戦略「期待」

の3つの「上昇エネルギー」との「奇妙な均衡」です。

一時的、一過性の特殊要因で攪乱されることがあっても、

しばらくはこの「均衡」が市場を支配すると考えたことが、

私が「連休明けしばらくは落ち着いた展開になる」と見立てた理由です。

ただ、それゆえに、相場はだんだん煮詰まりつつあります。

ひとたび、レンジがブレークすれば大きな動きになります。

5月、6月のそれぞれに、状況を大きく動かす「トリガー」の候補があり、

やがて大きなうねりになると思います。

(これについては、メルマガにはっきり候補日を書きました)

私たちがやるべきは、慌てず、騒がず、大きなチャンスが来るのをじっと待つだけ。

投資とは、

刻々と発生する状況を、いかに「予測」するのではなく、

刻々と発生する状況に、いかに「対処」するかの勝負です。

上でも、下でも大きく状況が動いた後、

市場全体が「あり得ない」「異常値」をつけるのを、じっと待ちたいと思います。

大きなチャンスは、もうワンテンポ先に、来ます。

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