【5月14日】 やはり、14400円です (朝の情勢分析)
おはようございます。
ウクライナ情勢などの外部要因が落ち着き、
NYダウの絶好調につられる形で、
日経平均は14400円台におさまってきました。
この数字は、もう何か月も前から私が
独自に補正した予想EPSとPERのレンジを根拠にして、
(消費増税後の)「居心地のいい水準」の、
「ど真ん中」になると申し上げてきた株価位置です。
(例えば、旧ブログ3月17日の記事⇒参照)
また、連休中に発行したメルマガ第2号(5月4日)でも、
「連休明けしばらくは落ち着いた展開になるとみています。」
「当面の日経平均は、また、
14400円を基準とした水準で推移するとみています。」
という見立てを公表しました。
(メルマガを今月中にご登録された方は、当月中のバックナンバーが全部見れます)
5月7日水曜日には、ウクライナ情勢という外部要因の想定外の混乱と、
日米それぞれの市場の構造的宿命から発する「特殊要因」が重なり、
400円も急落するハプニングがあったものの、下落はそこでストップ。
そのまま、しっかりと「落ち着いた展開」となり、
「14400円を基準とした水準」に戻りました。
「予測」は無意味ですので、自画自賛はしたくありませんが、
基準となる数字を明記して、
この株価水準をはっきりと「予測」した人を、私は他に知りません。
有名な雑誌や、権威のある媒体には、
昨年末には「4月の日経平均は17000~18000円」と断言したり、
逆に、2月末頃には「4月には12000円が割れる」と騒いだり、
また、3月頃には「5月には16000円を回復」などと煽ったりする、
有名な「一流」アナリスト達の「予測」が踊っていましたが、
こういう「予測」を信じてポジションをとってこられた方は
今頃、どうしておられるのでしょうか。
いずれにせよ、私は、
(自分を含め)どんなに正確とされる人の「予測」でも、
信じてポジションをとることはしません。
ポジションをとっていいのは、
「勝てる根拠」を備えた株価位置に達したときだけです。
話を戻します。
連休が明けて後、わずか数百円という狭いレンジ内での
「綱引き」が続いています。
このブログでも何度も申し上げたとおり、
外部環境はひとまず落ち着いている状況では、
年初からの「下落要因」である、
1)消費増税にともなう重し
2)中国失速懸念にともなう重し
の2つと、
これに対抗する、
①米国株高
②追加緩和「期待」
③成長戦略「期待」
の3つの「上昇エネルギー」との「奇妙な均衡」です。
一時的、一過性の特殊要因で攪乱されることがあっても、
しばらくはこの「均衡」が市場を支配すると考えたことが、
私が「連休明けしばらくは落ち着いた展開になる」と見立てた理由です。
ただ、それゆえに、相場はだんだん煮詰まりつつあります。
ひとたび、レンジがブレークすれば大きな動きになります。
5月、6月のそれぞれに、状況を大きく動かす「トリガー」の候補があり、
やがて大きなうねりになると思います。
(これについては、メルマガにはっきり候補日を書きました)
私たちがやるべきは、慌てず、騒がず、大きなチャンスが来るのをじっと待つだけ。
投資とは、
刻々と発生する状況を、いかに「予測」するのではなく、
刻々と発生する状況に、いかに「対処」するかの勝負です。
上でも、下でも大きく状況が動いた後、
市場全体が「あり得ない」「異常値」をつけるのを、じっと待ちたいと思います。
大きなチャンスは、もうワンテンポ先に、来ます。
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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
時鳥さんのメルマガは何度も読んでます。情報の質も量も鮮度もハンパないですが、誰よりも予測が正確なのが凄いです。読み返すとよく分かります。時鳥さんは[予測は必ず外れる]とおっしゃってますが、こんなに当たる人がそうおっしゃるのが凄いです。これからも応援してます。よろしくお願いします。
てつ様
コメントありがとうございます。
「予測」が当たっても相場に勝てるわけではありませんし、「予測」に基づく投資はいつか必ず負けます。大切なのはやはり「株価位置」です。
とはいえ、ただ待っているだけでは勉強にも何にもなりませんので、メルマガでは具体的にはっきりと「予測」のほうも記載する予定です。
今後ともよろしくお願いします。
時鳥