「調整」が発生する5つのパターン。
「トランプ・ラリー」の勢いが継続しています。
先週末の雇用統計を見ても、米国経済は絶好調。
本来は景気を引き締めるべき時なのに、
トランプ氏の言動にはそうした素振りはなく、
大富豪ばかりで新政権の陣容を固めつつあります。
前号メルマガ(第137号:12月4日)で詳述しましたが、
新政権が発足し、本格的に「玉」をぶちあげるまで、
少なくとも「期待」は維持される可能性は高く、
それが上昇圧力となって機能しそうです。
日経平均にもこれが「神風」となって押し寄せ、
「居心地のいい水準」を「上スライド」させる形で、
相場全体を押し上げています。
米国市場での上昇圧力は、
そのまま日本市場にも作用しますから、
特に日銀やGPIFが買い支える必要もなくなっており、
安倍政権の中枢を安堵させています。
そして、これが政権の政局観に影響を与えつつあることも、
前号メルマガで詳しく述べたところです。
残り10日を切った延長国会は、
極めて異常な状況で異常な審議が続いていますが、
「まさか」の可能性を前に与野党は緊張しており、
その「まさか」の内容次第では年内の日本市場にも、
また、一段と強力な材料が出現するかもしれません。
ただ。
ここまでの上昇を遂げてしまい、
日経平均も調整が入り始めた現段階では、
「神風」のもたらす直接的な好影響だけでなく、
副次的作用としての「乱気流」も気になってきます。
欧州の政治・経済・金融情勢のように、
トランプ新政権とは無関係な「乱気流」の芽もあります。
いずれにせよ、高値に達してしまった後は、
調整の可能性に注意すべきというのは相場の鉄則です。
投資歴の長い方、相場巧者の方にとっては、
あまりにも当然の「常識」といえることですが、
高値圏に駆け上がったらいつか必ず「反落」し、
大きな暴落の後には絶対に「反発」局面が来ます。
こうした「調整」もなく、
一直線に上昇したり下落することは、
古今東西、絶対にあり得ないことです。
(下落の場合は、底割れの大暴落がありますが、
新しい「底」が形成される過程は、
何度か「反発」が発生してなされます)
しかし、投資歴の浅い方というのは、
往々にしてこうした「調整」の可能性に無頓着です。
買いの場合は高値圏で全力で高値掴みしてしまい、
売りの場合は底で全力の空売りをしてしまうため、
思わぬ「反落」や「反発」をくらって財産を無くし、
人によっては本当に破産してしまうわけです。
しかし、「調整」には一定のパターンがあるものです。
このブログ(旧ブログを含む)で一貫して述べる通り、
人口動態等に基づく超長期予測は非常に正確ですが、
日々の政治や経済には不確定要因が多すぎて、
「明日の値動き」の正確な予測は誰にも不可能です。
大統領でも総理大臣でも、それは無理です。
しかし、「調整」が発生しやすいタイミングや株価位置は、
ある程度、経験を積めばだんだんわかってくるものです。
相場巧者の方々はそうしたパターンに基づいて、
「反落」や「反発」による難を避け、
逆にそれをチャンスに変えています。
前号メルマガでは、私の「時鳥トレード」のもとになる、
「調整(反落、反発)が発生する5つのパターン」を、
あらためて、きれいに整理して述べてみましたが、
投資歴の長い方こそ、ご納得されたのではないでしょうか。
「2014年総集編」や「2015年総集編」で示したように、
実際、こうした「5つのパターン」に基づいて、
過去に行った「実験トレード」は全勝を記録しています。
特に私のオリジナルであるところの、
「居心地のいい水準」が示す「異常値」の上(下)限では、
過去、一度の例外もなく「反落」や「反発」が発生しており、
全勝記録を更新した大きな原動力となっています。
前号メルマガでは、これらのパターンに当てはめて、
先週、「どんぴしゃり」で反落が発生した理由を、
詳しく解説しておりますが、
私がただ「調整が発生する」と年中吠えてるのではなく、
そのタイミングや株価位置を事前に指摘しておいた上で、
それらを的中させてきたことがおわかりいただけたでしょう。
(だからメルマガ購読者の方々がなかなか減らず、
私もメルマガ発行をなかなか止められません・苦笑)
こうした考え方はかなりの程度、普遍性があり、
再現可能であると思われるからこそ、
メルマガの形で読者の皆様に公開しているわけです。
ご興味のある方は、是非、ご参照ください。
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