6月に幾多の「暗雲」あり。
(午前1時半の更新です）
昨日の日経平均は大幅安。
海外勢に大きく売り込まれてしまい、
またもや16600円前後の攻防まで押し戻されました。
（現時点で16500円付近です）
「骨太方針」「一億総活躍プラン」「日本再興戦略」という、
5月31日に発表が予定されていた政権側の「玉」が、
ようやく昨日になって出ました。
消費増税再延期と解散のあるなしをめぐっての、
政府内・与党内の「分裂」を受けて3日ほど遅れたわけです。
内容としては悪いものではないと思いますが、
原油価格や米国利上げをめぐる外部要因の「暗雲」に、
その威力がかき消された格好となっています。
以前からのメルマガでずっと指摘してきたように、
6月は幾多の「暗雲」が立ち上る恐れがあります。
今週初めには政権の足元から「暗雲」が立ち上り、
政府・与党の内部を確実にギクシャクさせていますが、
6月の「暗雲」の多くは海外要因によるものであり、
安倍政権にはコントロールできない事象が大半です。
昨日も書いたように「上値余地」があることと、
「上昇する」ということはイコールではありません。
どんなに政権側がよい「玉」を出しても、
海外市場から来た下げ圧力をまともにかぶれば、
日本市場の腰が折れ、足元が崩れる危険があることは、
前号メルマガ等で警鐘を発してきたとおりです。
場合によっては「底」の概念である例のラインについて、
市場コンセンサスが変化する恐れもありますので、
次号メルマガ（第111号：6月5日発行）で詳しく考察します。
大切なのはまず生き残ること。
そして、損をしないことです。
6月。アベノミクス相場は試練を迎えつつあります。
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