翻弄されないことが肝要です。
昨日の日経平均は今年最大の大反発。
GDPの数値は悪く、上海市場も下げましたが、
盛大な買い戻しが発生しました。
私の一番の関心は、市場のコンセンサスが壊れてしまい、
「時鳥トレード」のエントリー基準となる、
「居心地のいい水準」が全体的に下スライドするかどうかです。
(「水準」は毎週のメルマガで発表しています)
ともあれ、「水準」ギリギリの株価位置までは戻ってきました。
現時点ではまだ、「仮」としている「水準」は生きており、
特段の材料がない限り、「●●●●●●ライン」が意識されるようです。
ただ、そうであっても、まだ「安値異常値」まで戻ったに過ぎません。
「あや戻し」の範囲を超え、力強い回復局面に戻るかどうかは、
幾多の不安要因がクリアされる必要があります。
日本政府は奇策を準備中ともいいますし(次号メルマガで書きます)、
うまく当たればマイナス金利も「神の一手」になるかもしれませんが、
外部要因のほとんどが日本政府のコントロールの範疇外であり、
まだ、悪い材料が全部出尽くしたわけでもないことは、
肝に銘じておきたいところではあります。
ところで。
久々に先物でのテクニックの話です。
前号メルマガ(第95号:2月14日発行)で私は、
「売りは命まで」と言われるように、
先物の売り方にとっては踏み上げを喰らうことが一番恐ろしいです。
「安値異常値」を下回った後は、いつ、どんなきっかけで、
買い戻しが発生し、相場が大反発をするかわかりません
と書いた上で、
「安値異常値」を割った状況での売りは、
いつどの瞬間に(たとえ一時的でも)大反発するかわからず、
踏み上げをくらうリスクがあるかわからないことお忘れなく。
と注意を促し、
先物売りは、踏み上げられた場合の損失は青天井ですから、
戻り局面の発生にはくれぐれもご注意して、
持ち玉の量やとれるリスクをよく計算なさいますよう。
と書きました。
初心者の方が大失敗する典型的なパターンが昨日のような状況です。
「リーマン・ショック級」や「世界恐慌」という言葉に興奮して、
調子に乗って追いかけているうちに、思わぬ踏み上げをくらい、
「リーマン・ショック」や「世界恐慌」が来る前に自滅するわけです。
相場が一方向に傾き、個人投資家がまんべんなくひとつの概念にとらわれたら、
ヘッジファンドはあえてその逆をやってパニックの発生を狙います。
こんなことは中上級者の方々には「当たり前」の知識ですが、
わかりやすく解説してある解説書をほとんど見ないので、あえて書きました。
荒い値動きが続きますが、翻弄されないことが肝要です。
「こうなるはずだ」と固く思い込み、反転すると危険なポジションをとるのは、
いつ、いかなる時でも避けることが賢明だと思います。
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