灰の中から生まれる未来はあるか。
日経平均はついに現物でも2万円達成。
昨日朝のブログに書いたとおり、月曜日の下げは心配する内容ではなく、
ただ、買い方も材料待ちで「いったん休み」だった模様です。
昨日、設備投資と税収の指標が予想外に上ブレしたため、
(かなり大きな材料です。いつもながら指標だけは予測不能です)
これに素直に反応して大きな買いが入ったというわけですが、
引けにかけての「インデックス主導」での上昇は、
例によって「海外短期筋がチャートを作りに行った」もののようです。
NY市場も堅調と、外部要因も良好となっています。
いずれにせよ、ようやく待ちに待ったゾーンに差し掛かりましたので、
私としても今週から来週あたりにひと勝負あるような気がしております。
ただ、前号メルマガで使用した「基準値」もまた上ブレしていますので、
エントリーにあたってはそのあたりを調整して考えていきたいと思いますが、
詳しくはまた、次号メルマガ(第85号:12月6日発行)で。
さて。
与党幹事長が「解散」に言及したのを受けたわけでもありませんが、
(というより、この話が先に動いていたのですが)
民主党の岡田代表が党の未来について決断したらしいということで、
永田町界隈(多くは地元にいますが)はまた緊張しつつあります。
おそらく、来年、「民主党」という政党はもうないでしょう。
いったん「解散風」が吹き始めると、与野党ともに浮き足立つのは、
戦後政治の「宿命」のようなものですが、
今回の「解散」はいつもと少し意味が異なって受け取られています。
政界の枠組みが大きく変わり、5年後、10年後の方向性に、
大きな影響が出てくると考えられるからです。
無論、先月のメルマガで非常に詳しく解説したように、
超長期的な日本の未来の「設計図」は霞ヶ関が作っており、
長い目でみれば、その方向性に収斂していくと思われますが、
ここからの5年、10年という期間にいったん「動乱」が発生し、
そこで、多くの資産家が富を失って没落しかねない怖さがあると同時に、
逆に多くのが投資家が「勝者」となるチャンスを掴む可能性があります。
その「動乱」の時に、政治がどんな状況にあるかは決定的に重要です。
ひとたび「動乱」が発生したらならば、「政権交代」が発生したり、
あるいは「挙国一致内閣」が発足したりして国の行く末を決めます。
その意味で、どんな野党が存在しているかが鍵を握るわけですから、
今、野党のなかでどんな努力がなされているかは、
実は、日本の中期的な未来に大きな影響を与える話なのです。
もっとも、この秋に「野党再編」についてメルマガで書いたとおり、
今から動いても、たぶん実務的な意味で来年の選挙には間に合わず、
野党はやっぱり惨敗して燃え尽きると冷ややかに見られてはいますが、
しかし、その灰のなかから新しい未来が生まれる可能性もあり、
私は一定程度の「興味」と「脅威」をこの話に感じております。
少なくとも、来年の政界動乱と株価水準の見立てに直結する話ですので、
次号メルマガ(第85号:12月6日発行)で詳しく分析する予定です。
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