「日経平均2万円タッチ」はあるか。
昨日の日経平均の値動きは、朝のブログに書いたとおりになりました。
前提として米国雇用統計のネガティブ・サプライズがありましたので、
「当たり前」のように、朝から売られ、一時19200円台半ばまで下落。
しかし、すぐに「当たり前ではない」買いが入って反騰し、
一時、前日比プラスまで浮上した上で、小幅安で引けました。
非常にわかりやすい展開です。
私は従前から申し上げていた「小刻みに利確する」という戦略を実施しました。
実のところ、利確のタイミングはやや遅れて19360円。(60円幅の利益…)
「反発力」を確認してツイートした頃にはもうだいぶ上がっていましたが、
クジラだかゴジラだかを動員してのPKOはさすがに強力で、上昇が早いです。
ともあれ、19200円台での急反発したことで、
チャート的にはふたたび上昇トレンド入りする可能性が出てきました。
そして、昨夜のNY市場。
読者の皆様もご存じのように、
先週末の米国雇用統計の結果をみて、私が最も期待(懸念?)していたのは、
「利上げ先送り観測」が浮上するかどうかの一点でした。
イエレン議長らがいつどういう決定をするかという「事実」に関係なく、
利上げが「前倒しになる」か「先送りされる」かの「期待」や「思惑」の「噂」で、
極端に値動きが振り回されているのが、ここ数か月の米国市場の特徴です。
先日の米国雇用統計は非常に弱い数値でしたので、
「当たり前」に考えるならばNY市場の株価は下がるはずですが、
弱い数値を逆手にとって「利上げ先送り」の噂をまき散らす筋があらわれれば、
逆にNY市場は上昇に転じることになります。
それゆえ、雇用統計発表後にいったん売りエントリーしたものの、
「利上げ先送り」の「噂」が台頭して、NY市場が上昇するのを警戒してきた次第。
事実、昨夜のNY市場は「利上げ先送り観測」が広がり、
前夜の先物の大幅下落を吹き飛ばして、上昇に転じました。
相場は「心理戦」ですので、発表された数値の内容如何よりも、
その数値がどんな「思惑」を招き、「噂」になるかで左右されます。
「弱い指標が出て米国株が上昇」といったパラドックスが起きるのが、
相場の怖さでもあり、面白さでもあります。
ともあれ、これで本日からの日経平均は19000-19500円のレンジを抜けて、
ふたたび上昇に転じる可能性があります。
統一地方選は民主も維新も総崩れで、自公と共産の優勢が伝えられています。
クジラもゴジラも猛威をふるっていますので、
ふたたび「日経平均2万円」にトライする可能性が出てきました。
私はメルマガ第48号(3月22日発行)で「売り目線」を宣言しましたが、
そのメインシナリオは「日経平均2万円」の「ターゲット達成からの反落」でした。
ところが、3月23日の高値19778.60円をピークとしてずるずると調整に入った上に、
下値では政府PKOが強力に防衛出動してくるために、
クリアな形で売り出動の機会をとらえることができず苦戦を続けてきました。
いつもと勝手が違う展開であったため、
「ストンと落ちる瞬間」、「先物の売り仕掛け」、「指標発表後の値動き」と、
4度にわたって下落のタイミングをうまく掴んだものの(ツイートをご確認下さい)、
十分な値幅の利益がとれず、これまでの累計利益はまだ220円幅。
これでも、年初から資金増は11%になっていますので、
「年間目標」から考えて十分すぎるほどの利益ではありますが、
ストレスのたまる展開であったことは間違いありません。
しかし、ここからもう一度、日経平均が上昇に転じ、
クリアにターゲット達成してくれるのなら、私としてはやりやすくなります。
当面は、3月23日の高値を上抜けるかどうかに注目します。
私は日経225先物においては、基本的に順張り戦略を採用していませんので、
ここからの上昇で上値を追っかけることはしませんが、
上昇すればするほど、やがて大きなチャンスがやってくる可能性が高まるので、
NY市場につられる形で日経平均が上昇するのを大歓迎するつもりでおります。
「売り目線」の私としては、しばらく「待てば海路の日和あり」で、
大きく大きくチャンスが熟してくれるのを待とうと思います。
無論、「相場は生き物」です。
いつ、どんな事情で急変するかわかりませんので、
緊急出動の準備だけは怠りなくととのえておきますが。
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