「森羅万象の法則」と「時鳥トレード」。
さしもの政府PKOが久々に敗北し、昨日の日経平均は大きく下げました。
前号メルマガ(第49号:3月22日発行)で私は、
全ては政府がどこまで株価操作をやってくるかが鍵としながら、
1)「2万円のカベ」
2)NYのアタマ打ち
3)日本の景況感の悪化
の3つの大きな売り圧力がかかっていることを指摘し、
次のエントリー戦略も「売り目線」であると断言しております。
ただ、先週までの勢いが継続するならば、「2万円タッチ」はあり得ましたので、
2万円タッチで売り出動することをメイン・シナリオにしておりました。
しかし、週が明けて、日経平均の上昇力がやや弱まりつつあるなかで、
3月24日のブログで26日の「報道ファクター」と権利確定による潮目の変化にも注目していました。
そして、ちょうどその日の朝、NY市場が大きく下げました。
そこに畳みかけるように、「海外勢売り越し」情報を材料にした強烈な売り仕掛けが出て、
日経平均は朝方から一気に下げる展開となりました。
「相場は生き物」です。
そして、相場とは、
「刻々に変化する状況を、どう『予測』するかではなく、
刻々に変化する状況に、どう『対応』するか」の勝負です。
「2万円タッチ」の可能性が遠のいたと判断した私は、
ツイッターで「打診売り」をつぶやき、「売り参戦」に転じました。
その後、政府の「防衛出動」も断続的に観測しましたが、
「戻っても上値が重くなったらまた強力な売り仕掛けがあるかも。」とつぶやいたとおり、
「2度目の切り返し」失敗を契機として支えきれなくなり、「ストンと落ち」ました。
この「ストンと落ちる」タイミングは、メルマガ読者はお馴染みのあれです。
昨日は、これらの結果として、海外と国内の売り圧力に政府PKOが敗れる形で、
ナイトセッションでは19000円付近まで急降下してしまいました。
私はシグナル配信業者ではありませんので、売り買いの同時報告はしませんが、
判断の根拠となる「相場観」は今回も逐一つぶやきました(これは適法)。
メルマガ読者の方々は、事前に私が申し上げてきたことを考えあわせて、
相場展開がよく理解できたことと存じます。
ただし、現在、「含み益」を持っておりますポジションも、
例によって「小幅利益撤退」「同値撤退」で「引き分け」となりそうです。
統一地方選が終了するまで、まだ1ヶ月もありますから、それまでの間に、
1)海外要因が安定する
2)政府の株価維持の意欲が強力である
という2つの要因が重なれば、ふたたび「日経平均2万円」を達成することで、
ある種の「政治的効果」を目指す可能性があるからです。
昨夜、NYの下げ幅が縮まっていますから、下げ圧力は緩和されるでしょう。
今日、明日と、権利落ち分を即座に埋めることができれば、
昨日の下げを「超スピード調整」として、再上昇するシナリオがあり得ますし、
そのまま一気に本格的なバブルに突入する可能性も皆無ではありません。
ただ、直近の株価が高すぎたことに鑑みて、私としてはやはり「売り目線」です。
今後、日本企業の「稼ぐ力」が継続して上昇し、EPSが増大するのにつられる形で、
日経平均が2万円を超えて長期で上昇するシナリオはもちろんありますし、
それが、本来、アベノミクスが目指すべきであった健全な市場の姿です。
しかし、EPSは伸び悩んでいるのに、無理に無理を重ねたPKOによって、
ただただ、株価だけが上昇していくというのはいかにも不自然であり、
今後、継続した上昇を望むであればこそ、いったんは調整させるべきだと考えています。
当面、権利落ち分を埋めることができるかどうかを注目しますが、
このまま待望の「調整入り」してくれるのであれば、皆にとってよいことだと思います。
このまま調整入りした場合の下値メドや、利確戦略については、
次号メルマガ(第49号:3月29日発行)で分析いたします。
いずれにせよ、「異常なものはいつか正される」という「森羅万象の法則」は不変です。
「時鳥トレード」は「高値からさらに高値へ」とか「底値からさらなる底割れ」など、
「異常な値動き」を追うものでは決してありません。
相場は上にも下にも行きますし、異常なことはしょっちゅう発生しますが、
ひとたび異常なことが発生すれば、いったんは「正常値に戻す動き」が発生します。
そこを、ピンポイントでとらえることに徹するのが「時鳥トレード」なのです。
「大相場の底から天井までを全部ゲット」するような大それたものではありませんが、
「チリもつもればヤマとなる」で、「安心、安全、堅実」に利益を積み上げます。
この点、私はブレていません。
詳しくはまた、メルマガで。
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