日経平均は「2万3千円の攻防」が継続。

昨日も様子見気味の「薄商い」となり、

記録的に少ない売買代金でしたが、

それゆえに大きく売る動きもなく、

「高値圏」での横這いが続きました。

幸いにも「環境改善」は続いています。

新型コロナの状況はかなり好転しており、

日本国内の「第2波」は顕著に退潮し、

「収束」への期待が高まっています。

先週、少し増えた重症者や死者の数も、

増加カーブに抑制がかかりつつあり、

何より世論があまり反応していません。

米国をはじめ海外の主要国では、

ワクチンや治療薬の開発に加速がつき、

これも株価を押し上げている状況です。

前号メルマガ(第331号:8月23日)では、

長い目で見た見通しを示していますが、

あとひと波かふた波かはあったとしても、

世界的にもやがて収束していく道筋が、

少しづつ見てきていることも事実であり、

新型コロナの状況悪化による株価急落は、

現時点では一段落している状況です。

もっとも、大きく売る動きはなくとも、

不安材料が燻り続けていることで、

積極的に買う動きもあまりありません。

安倍総理が再度の通院検査をしたため、

政界にはさらに動揺が走っています。

現時点では総理も官邸も積極的に、

不安の「火消し」を試みているため、

相場の火種として発火していませんが、

今後の政治日程への影響が大きくなれば、

市場も反応せざるを得なくなりそうです。

また、前号メルマガで述べた通り、

米国も大統領選の様相が変わっており、

トランプ陣営は「中国問題」を焦点に、

逆転の戦略を練っているところです。

中国側の一連の抑制的な姿勢が、

「8月の波乱」を回避させましたが、

秋も同様の無風状態が続くかは、

注意して見ていく必要があります。

極端な「薄商い」が続いていますが、

いずれにせよ決定的な材料が出るのを、

多くの投資家が待っていますので、

そのつもりでアンテナを張っておき、

適宜適切に動けるようにしたいものです。

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