米中の「政策対応」と世界情勢の不安。
昨日の日経平均は続伸。
米国の「利上げ」停止の観測が、
引き続き市場で材料視されており、
日経平均のリバウンドも継続し、
株価位置は前日とほぼ同じながら、
3万2千円の手前まで戻しています。
前号メルマガ(第494号:10月8日)で、
分析した時点とは状況がまた変わって、
中国が経済政策をまた転換して、
大規模な景気刺激を打つという、
ややちぐはぐな印象のサプライズも、
株式市場には支援材料となりました。
米国や中国に振り回される格好で、
大きく下げてきたこの秋ですが、
両国の政策的な対応によって、
株価が戻りを試すというのは、
この「秋の攻防」の基本構図を、
よくあらわすものといえましょう。
当面は先週までの下げ幅のうち、
半値まで戻すのかどうかが、
ひとまずの焦点になりますが、
こうした政策的な対応とは別に、
世界情勢が極めて流動的であり、
猛烈な下げ要因がまた破裂して、
市場を荒らす恐れがあることも、
否定できないところであります。
中東やロシア等の地政学リスク、
中国のバブル処理の方向性、
米国と日本の議会(国会)など、
読みづらい変数が多いですが、
それゆえに「頭の体操」をしておき、
どの要件が前面に出るならば、
どのようなシナリオになるか、
考えておく必要がありますので、
次号メルマガ(第495号:10月15日)で、
それらを整理して分析する予定です。
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