日銀「次期総裁」への期待と懸念。
昨日の日経平均は大幅に続伸。
日銀の「次期総裁」の候補として、
雨宮副総裁の名が報道されたことを、
市場がひとまず好感しました。
政策の継続性が歓迎された格好です。
「異次元緩和」からの「出口」は、
いずれ必須であるのは確かですが、
どのようにそれが行われるかに、
皆が戦々恐々としてきたわけです。
雨宮氏ならドラスチックな形で、
緩和方針を変えないとの期待で、
従来の「円安・株高」の方向へと、
条件反射的に市場が反応しました。
もっとも、正式な候補となった後、
国会での同意人事プロセスがあり、
そこで何が語られるかということを、
注目すべきであるということも、
前号メルマガ（第459号：2月5日）で、
注意点として触れているところです。
黒田体制下で語られなかったことを、
野党側は集中砲火的な質問により、
引き出そうとすると思われますが、
市場の疑念を抱かせかねない発言が、
本当に出て来ないかどうかを、
見極めたいところであります。
相場環境は小康状態が続いており、
すぐに大崩れしそうな材料などは、
まだないのは確かでありますし、
前号メルマガでも指摘した通り、
上値余地はまだまだありますが、
不安や懸念が燻り続けているのは、
依然として全く変わってはおらず、
日経平均が「強気」に傾けるかは、
まだ疑問が残るところであります。
今後、どのように環境が変化し、
市場の空気が変わっていくのかを、
しばし見極めたい局面といえます。
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