米国FRBの「タカ派」姿勢と今後の株価展望。
先週の日経平均はあまり動かず、
やや様子見気味の値動きであり、
特に株価位置から見る限り、
ほぼ静止状態で推移しました。
岸田政権が「経済重視」の方向で、
コロナ対策、原発政策を転換し、
市場も一応、これを歓迎しており、
日経平均にもある種の底堅さが、
値動きの上からはみられました。
ところが。
ジャクソンホール会議において、
米国のパウエルFRB議長が講演し、
想定外の「タカ派」姿勢を示し、
先週末の米国株は大暴落しています。
「物価上昇」についての懸念と、
米国の金融当局の狙いについては、
前号メルマガ(第436号:8月28日)で、
詳しく分析しているとことですし、
従来から私のメルマガにおいても、
全く同じ見解をお示ししてきましたが、
「景気後退」リスクを甘受してでも、
物価を抑制する必要があるという、
切迫した危機感が示されたことは、
株式市場には何重もの意味で、
ショッキングではありましょう。
今週は米国発の株安の圧力が、
日経平均にも押し寄せそうで、
下落がどのあたりで止まるかが、
ひとつの焦点になりそうですが、
いずれにせよ9月以降の相場には、
大きな不安と懸念が存在しており、
能天気では済まされないことは、
覚悟しておくべきかもしれません。
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