今後の日米両国の「玉」と相場の展望。
昨日の日経平均は小幅高。
前場では2万8千円の「大台」を超え、
勢い良く上昇をしていたわけですが、
やはり「戻り売り」に押されてしまい、
一時マイナス圏に沈んでしまっています。
高くなると警戒する心理が広がって、
なかなか「大台」を抜けられないのは、
先週までと同じ構図であるといえます。
もっとも、昨夜は米国に動きがあり、
1兆ドルのインフラ投資の可決で、
米国市場が再び湧き立っています。
日経平均にも「連れ高」の圧力が、
それなりにかかってくると思われ、
「大台」を再び突破した後に、
そのままキープできるかの点が、
今日以降の焦点になりそうです。
しかしながら。
前号メルマガ（第381号：8月8日）で、
詳しく分析しているところですが、
1兆ドルのインフラ投資の後には、
厄介は案件が目白押しであり、
米国の政府、議会、FRBともに、
新たな「玉」を出せる見通しが、
あまりみえてこないところです。
東京五輪の余韻も冷めるなか、
感染爆発はさらに深刻化して、
菅政権は「延命」ための戦略を、
クリアに描けないという状況です。
一応、菅政権は秋の衆院選を前に、
大きな「玉」を準備中とされており、
それなりの株高効果が期待されますが、
いつ頃、どの規模で出せるのかは、
不透明というより混迷してきており、
市場の不安要因になりかねません。
時々刻々と情勢は動き続けるため、
いずれにせよ注意は必要ですので、
次号メルマガ（第382号：8月16日※）で、
日米両国の中枢の動きについても、
詳しく分析する予定でおります。
※次号メルマガは8月16日（月）に配信予定です。
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