「買い戻し」と「戻り売り」と今後の政治的・政局的な要因。
昨日の日経平均は続伸。
連休中の米国株高を受けて、
さらに買い戻しが進んだため、
寄り付き後に2万8千円に到達。
しかし買い戻しが一巡すると、
利益確定の売りに押されてしまい、
再び大台を割って推移しました。
買い戻しで反発したとしても、
戻り売りに押されそうであるのは、
前号メルマガ(第379号:7月25日)で、
予測した通りの展開といえます。
もっとも昨夜の米国市場は、
景気回復を受けた好決算に加えて、
例の「インフラ投資」について、
与党側が前向きな姿勢を表明し、
一定の安心感が広がっており、
株高基調はまだ継続しています。
野党の動きが気になりますが、
米国議会が衝突モードとならず、
粛々と経済対策を通すのであれば、
市場の波乱は最小限になりそうです。
政治的・政局的な安定それ自体が、
株高の支援材料になり得るために、
ここから株を売り込むことには、
一定のブレーキがかかりそうです。
ただし、先はまだみえません。
米国議会で政府側と与野党が、
どのように折り合うのかは、
まだ全く不透明であることは、
前号メルマガで指摘した通り、
シナリオがみえてきておらず、
依然として大きな波乱の懸念も、
燻り続けているところです。
日本の政界も五輪の「後」に、
大きく動くものと思われており、
政治的・政局的な安定性が、
どこまで保たれるかという点は、
やはり要注意であるといえます。
ある程度の買い戻しが進んでも、
全面的に先行きが好感されて、
青天井で上昇するという保証は、
現時点でまだないことに留意し、
具体的な材料が出てきた時には、
適宜適切に動く備えは必要です。
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