トランプ陣営の「奥の手」と株式市場の未来。
昨日の日経平均は小さく続落。
もっとも、前夜の米国株安を受け、
日本市場にも下落圧力が及んだため、
朝方に急落しかけてはいましたが、
終日、切り返し続けて引けた結果、
終値は前日とほとんど変わらず、
膠着模様の相場が続いています。
売買代金も相変わらず低いまま、
売り買いともやりづらいという、
「様子見」の空気が継続中です。
追加の経済対策が不調が伝えられ、
新型コロナの再拡大が深刻化し、
昨夜も米国株は下げていますので、
日経平均も連れ安しそうですが、
今後の政治情勢を考える限り、
大きく売るのはリスクがあります。
さりとて積極的に買っていくのも、
この先の波乱要因の存在を考えると、
二の足も三の足も踏まざるを得ず、
気迷いの空気も継続しそうです。
前号メルマガ（第340号：10月25日）で、
米国の大統領選を分析していますが、
いかにバイデン陣営が優勢であっても、
トランプ陣営の活路は選挙自体より、
選挙「後」にあるとみられており、
究極の「奥の手」を出すという戦略が、
可能になるかどうかといった点に、
世界中が関心を集中させています。
この点についてバイデン候補の方に、
発言にややミスがあったこともあり、
情勢が最後の最後まで流動的であり、
投票箱を開けるまでどうなるかが、
なんとも読みづらい状況ですが、
仮に「奥の手」が発動された場合、
市場に何が起きるかということを、
市場参加者も考えざるを得ません。
日本では菅総理が代表質問を受け、
本会議での答弁が始まりますが、
与党内部に燻る不穏な動きが、
顕在化してくるかどうかの点も、
要注意・要注目であることは、
前号メルマガで指摘した通りです。
いずれにせよ日米の政治状況が、
株価に密接に関連する展開が、
この後も継続しそうですので、
どういう形で情勢が動くかに、
神経を集中する必要があります。
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