米中そして日本の「新たな試練と困難と挑戦」とは。
（午前1時の更新です）
昨日の日経平均は大幅下落。
まだ「高値圏」で推移していますが、
幾多の懸念材料を反映する形で、
いよいよ失速し始めたといえます。
前号メルマガ（第323号：6月28日）で、
海外の不安要素を点検してみましたが、
東京の感染の再拡大も顕著になっており、
夏の消費回復予測に水を差しています。
また新型コロナや国際対立に加えて、
中国の大洪水やバッタの大群の話など、
規模の大きい災害の話も出てきており、
今後の被害の見通し次第によっては、
これらも株価の下落要因になりかねません。
ただ、先程は米国の中古住宅販売指数が、
若干、想定より良かったこともあって、
米国株はリバウンドに転じています。
政府・中銀によるマネー供給の「玉」が、
こういう形でも経済を下支えしており、
崩落を食い止めていると思われるため、
日経平均も一気に下げていくことには、
まだならないで済むのかもしれません。
むろん、当局の「株価操作」により、
一時的に押し返すことができることと、
大きなトレンドが改善していくことは、
かなり次元が異なる話といえますので、
このあたりを見抜く目は必要でしょう。
前号メルマガで詳しくご紹介したように、
米中関係の変化と日本の立ち位置は、
昨年までの「常識」が通用しないほど、
極端なまでに激変する懸念があります。
驚かれた読者もおられるでしょうが、
新型コロナとはまた違った意味で、
新たな試練と困難と挑戦の日々が、
日本を襲う恐れも否定できないため、
各国の政治情勢が変化するこの夏以降、
よくよく注視しておきたいといえます。
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