「バブルの燃料補給」の効果と賞味期限。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は大きく反発。
株価の大幅下落を深刻視したのか、
米国政府とFRBがサプライズ的に、
巨額マネーの追加供給を決定しました。
いったん終わりかけた「バブル」に、
再び「燃料」を補給したことになり、
多くの売り方が大慌てで買い戻しました。
実現するかどうかの可能性はともかく、
米国政府は1兆ドルの追加インフラ投資、
FRBは6000億ドルの追加企業支援策は、
人類史上に残る規模のマネー供給です。
さらに日銀も資金繰り支援に本腰を入れて、
110兆円(1兆ドル)まで拡大しました。
日米が同日にこれほどのマネーを供給し、
株価と景気にテコ入れするというのは、
確かに前代未聞の凄まじい事態です。
市場に「過剰流動性」が残存している限り、
一時的に下落を食い止め、押し戻すような、
上昇エネルギーが発生し得るために、
一方的な暴落劇にはなりそうもないことは、
前号メルマガ(第321号:6月14日)の中で、
あらかじめ指摘していたことではありますが、
さらに「過剰流動性」が強化されたことで、
終わりかけた「バブル」がまた延命して、
高値を維持する可能性が出てきたといえます。
もっとも、これは「マネーの世界」の話であり、
実体経済との「ギャップ」はまた広がり、
やはり賞味期限のある上昇劇かと思われます。
感染症の不安や内外情勢の変化もあって、
良くても「7割経済」を余儀なくされる上、
悪ければまた経済活動が停止する懸念が、
根強くつきまとっているという状況で、
株価だけがうなぎ登りに上昇するのは、
決して自然とは言えないのは確かです。
なんであれ無理や歪みが生じたときには、
やがて「修正」する動きが出るものです。
今後、「バブル」が数週間ほど延命することと、
実体経済のトレンドがどうなるかということは、
分けて考える必要があるのは確かですので、
サプライズによる買い戻しという現象を、
冷静に見極めて先々を考えたいところです。
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