武漢肺炎と日中両国の「政治リスク」。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均は続落。
武漢肺炎の拡散速度が凄まじく、
中国政府の封じ込め策の有効性に、
大きな疑問が広がっている上に、
疫病とその封じ込め策がもたらす、
「経済災害」としての側面に、
市場参加者が敏感に反応しています。
前号メルマガ(第301号:1月26日)で、
武漢肺炎についてのもうひとつの懸念、
「政治リスク」について触れましたが、
震源地である中国ではこの点についても、
無視できない警戒ポイントといえます。
また、武漢肺炎が拡散した衝撃は、
日本の安倍政権が立ち直るための、
ひとつの「追い風」となっていましたが、
日本国内での拡散事例が増えるにつれ、
中国と似たような「政治リスク」が、
日本でも発生する恐れが浮上中です。
まだ「初動」といえる段階ですので、
適切な対処が望まれるところですが、
人為的なミスで感染が拡大すれば、
「経済災害」と「政治リスク」が、
日本でも発生する恐れはあるわけで、
市場及び政局の展望そのものを、
大きく変える恐れはあるといえます。
多くの人々の命がかかる問題ですので、
軽々に危機感を煽るのは考えものですし、
最悪の事態にならないことだけを、
ひたすら祈り続けたいと思いますが、
恐怖シナリオはその「現実味」をさておき、
相場を揺さぶる材料になる傾向があるため、
市場参加者は常に「頭の体操」が必要です。
次号メルマガ(第302号:2月2日)では、
こうした要素もさらに掘り下げつつ、
今後の相場シナリオを分析する予定です。
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