日中の「政治リスク」と、それをしのぎ切った後の「期待」。
昨日の日経平均は反発。
中国での新型コロナの感染拡大が、
顕著にペースを落としつつあることと、
習近平政権がこの難局をしのぎ切り、
求心力を維持することへの「期待」で、
米国株もまた上昇しています。
昨日は日経平均も買い戻しが入り、
直近の下げが大きかったぶん、
やや大きな値幅のリバウンドです。
まだまだ売買代金は膨らんでおらず、
「経済災害」の深刻さを考えれば、
本当に「底値模索」が終わったと、
判断できる状況ではありませんが、
海外で進行する「株高・円安」は、
強力な「追い風」となりつつあります。
無論、新型コロナの今後の拡散状況や、
これに伴う政治・経済のリスクが、
どの程度のものになるかを見極め、
「ブラックスワン」が発生するかどうか、
ある程度、確かにしたいところですが、
世界市場はやや「期待」の方向に、
軸足を移しつつあるようです。
日本の国内政治の攻防も、
ギリギリのところで進んでおり、
政権への批判が噴出していますが、
昨日の予算委の一般審議を見る限り、
内閣が倒れるほどの決定打までは、
まだ至ってないといえる状況です。
特に「政治リスク」については、
状況的にはかなり深刻ですので、
まだまだ油断はできませんが、
来週までしのぎ切るならば、
少しひと息つける見通しは立ち、
それは当面の日経平均にも、
好材料となる可能性はあります。
いずれにせよ、熾烈な攻防が続く、
中国そして日本の国内政治を、
両国の現政権がどう乗り切るかで、
相場展望は大きく変わりますので、
次号メルマガ（第305号：2月23日）で、
直近の最新情勢を織り込みながら、
来月にかけての展望を分析する予定です。
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