当局の努力と懸念される悪材料。
昨日の日経平均は反発。
連日、大幅落が続いた後の、
自律反発といえる上昇であり、
また値がさ株が主導したものでもあり、
当局の努力の形跡もみられる上昇です。
昨日はいくつか楽観論も出ました。
武漢肺炎の拡大は続いており、
感染速度は上がっているようですが、
死亡率はむしろ低下しているのではと、
少し楽観的な見方もあるようです。
また中国政府関係者や専門家が、
あと「10日でピークを越す」という、
これまた楽観的な見通しを示したり、
既存薬の効果や新薬開発が伝えられたり、
国民の不安を抑えるための努力が、
活発になっていることなども、
昨日の自律反発の背景にはあります。
ただ、こうした当局側の楽観論が、
本当に信頼できるものならば、
安心して良いといえるのでしょうが、
いかんせん報道管制下の中国から、
どこまで正確な情報が出てくるかは、
いまひとつ慎重な見極めは必要ですし、
市場というのは情報の正確性よりも、
その衝撃度を利用することによって、
上下に揺さぶる筋が出てきますので、
今後も武漢肺炎に関するニュースには、
よくよく注意し続ける必要があります。
日本の国会では今日以降の参議院で、
巨額の補正予算が大きな波乱もなく、
あっさりと成立するという見通しです。
通常国会の開会直前までには、
大波乱もあり得るとされた会期の冒頭が、
なぜこれほど波静かになったのかは、
前号メルマガ（第301号：1月26日）で、
野党側の裏事情とともに書きましたが、
これもまた日経平均の崩落を食い止めて、
下支えする要因になっているといえます。
このまま来週以降の本予算の審議の際も、
波風なくいけば株価にはプラスですが、
そうなりそうもない材料がいくつか、
新たに発生しつつあるようですので、
次号メルマガ（第302号：2月2日）で、
詳しく掘り下げて分析する予定です。
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