「情勢の緊迫」と、金利、為替、株価の動向。
昨日の日経平均は大幅下落。
ウクライナ情勢が急展開し、
市場は激震に見舞われました。
欧米は「週内にも侵攻か」と、
警戒を最大限に高めており、
日本政府もこれに追随して、
在留邦人に退避を呼び掛け、
「開戦」に備えつつあります。
「仲介」の努力が失敗するなど、
衝突が阻止されるシナリオが、
次第に少なくなってきており、
北京五輪の開催中であっても、
「開戦」の恐れがあることは、
前号メルマガ(第408号:2月13日)で、
詳しく確認しているところです。
万一、「開戦」に至ったならば、
人的・物的被害もさることながら、
世界経済に与える悪影響もまた、
甚大なものが予想されており、
市場参加者が身構えるのも、
当然の展開といえましょう。
本当にこのまま「開戦」するか、
少なくとも、あと数日の間は、
流動的な状況が続くと思われ、
情勢の推移の如何によって、
株価が上下に大きく動くことに、
いかにうまく対処するかの点が、
当面の焦点になりそうです。
万一の場合に日経平均株価が、
とりあえずどこを目指すのかは、
前号メルマガで示している、
「居心地のいい水準」が、
その参考になるかと思われますが、
EPSがまた目減りした現状では、
下げの余地がかなりあることは、
冷静に認識しておきたいところです。
一方、日銀の「指値オペ」で、
日本の長期金利の上昇が一服し、
やや下げていることなどは、
一応の安心材料かと思われます。
ただ、金利が下がっていくことは、
為替を直撃する要因になりますし、
「地政学リスク」の推移によっては、
思わぬ方向の「円安」なども、
決して否定はできないところです。
いずれにせよ刻々と情勢が動き、
市場が大きく動くという展開が、
しばらく警戒される局面ですので、
気を引き締めて臨みたいところです。
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