連休中の海外市場は乱高下。

FOMC後のパウエル議長の発言で、

米国株は一時的に急上昇したものの、

「引き締め」は「引き締め」であり、

さらなる株高をもたらす材料は、

特になかったことは確かです。

米国市場はまた軟調となり、

日経平均にも下げ圧力が波及して、

いったん大きく下げています。

米国の長期金利の上昇は止まらず、

またウクライナでの戦況の推移が、

予断を許さない状態であることも、

世界経済の不安に拍車をかけており、

今年後半以降の大きな懸念要因として、

株価が上昇するのを阻害しています。

もっとも、日本市場に関していえば、

岸田総理が突如として方針を転換し、

「株高政策」への回帰を目指すなど、

世界的な不安心理に対抗する動きを、

ここにきてみせたことは注目されます。

こうした一連の動きについては、

前号メルマガ(第420号:5月8日)で、

詳しく点検しているところですが、

端的には「アベノミクス」回帰であり、

これらを言葉通りに実行したならば、

かなりの効果は見込まれるものの、

国内的な議論はこれからでもあり、

国会の残り会期も少ないなかで、

どこまでの具体策が出てくるのか、

よく見極めたいところであります。

世界経済の不安が増大するなかで、

政府・当局がその事実を認識して、

なんとか対処しようとしており、

これが日経平均にどう影響するかも、

「5月相場」の焦点のひとつです。

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