6月に吹く「風」と日経平均株価。
昨日の日経平均は反落。
前夜の米国株安につられて下落し、
一時、21000円を割ってしまいました。
ただ、その後は一方的に下落することなく、
日銀のETF買いなどへの期待も機能して、
終値は21000円を回復して引けています。
前号メルマガ（第266号：5月26日）で指摘したように、
世界情勢を覆う「黒雲」は大きくなっており、
相場全体の「重石」として作用しています。
突発的に破裂するか常に予断を許さないことは、
日経平均にも下げ圧力として作用します。
一方、安倍政権による「外交戦」の成果や、
国内政策の「大玉」への期待などが、
日経平均が売られるのを抑止してもいます。
6月にかけての相場はこういう構図が、
当面、継続するものと思われますが、
トランプ大統領の国賓としての訪問が、
想像以上の効果だったこともあり、
今週になって永田町に吹いている「風」が、
また微妙に、かつ大きく変化しつつあります。
前号メルマガでも詳しく書いた通り、
今、吹いている「風」に限って言えば、
与党にとって情勢が有利ということが、
必ずしも株高を担保しない恐れがあり、
実際、与党に広がる楽観ムードに乗って、
「巻き返し」の動きは強烈になっています。
あとは世界経済の客観情勢を勘案しつつ、
安倍総理がどう「決断」するか次第ですが、
必ずしもまだ「結論ありき」の話ではないのは、
投資家として心しておきたいところです。
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